出荷最盛期を迎えた敦賀真鯛の姿焼き=26日、敦賀市沓

 年末年始の食卓を彩る敦賀真鯛(まだい)の姿焼きが出荷最盛期を迎えている。福井県敦賀市沓の民宿では12月26日、マダイが次々と焼き上げられ、食欲をそそる香ばしい匂いが漂っていた。

 敦賀真鯛はマダイ養殖としては国内最北の敦賀湾で行われている。市海水養魚協会によると、身の締まりや脂の乗り、味の良さなど高い品質が特長という。

 同協会の中村英樹会長が営む中村旅館では、年間を通して注文販売を行っており、年末年始が最も予約が入るという。この日は大阪市などに出荷する20匹を塩焼きにし、スダチとヒノキの葉を添えて箱に詰めていった。

 中村会長は「見た目も良く、脂がしっかり乗って食べごろになっている」と話し、同旅館では年末年始で約200匹の出荷を見込んでいるという。

 体長約40センチで1匹3240円(税込み)。飾り付きは3780円(同)。年内出荷分の予約は29日まで。問い合わせは中村旅館=電話0770(26)1152。

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