JR小浜線が12月20日に全線開業100周年を迎えるのを記念し、小浜市が制作した子どもの手形タイルの除幕式が17日、JR小浜駅で開かれた。待合室の壁面が緑、青色の計116枚のタイルで彩られ、出席者が節目の年を祝った。
市民がより小浜線に親しみ、愛着を持ってもらえるよう企画した。手形は市内の0~2歳児を対象に募集し、「のりものだいすき」「元気に育って」など添えられたメッセージと一緒に15センチ四方のタイルに刻んだ。並べられたタイルは全体で縦60センチ、横4メートル35センチとなり、待合室の壁に設置された。
除幕式では、松崎晃治市長が「100周年を新たな出発点に、小浜線が力強く走り続けることを願う」とあいさつ。JR西日本金沢支社の北林荘八敦賀地域鉄道部長は、2024年春の北陸新幹線敦賀開業に触れ「小浜線を多くの方に使ってもらいたい」と話した。
集まった親子は、それぞれの子どもの手形を見つけて記念撮影を楽しんだ。師井夫妻は手形を応募した息子と訪れ「成長の記念が残りうれしい。日常であまり電車に乗らないけれど、駅に足を運ぶきっかけにもなった」と笑顔を見せていた。
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