太陽暦と旧暦の違いなどをまとめた資料10点が並ぶミニ企画展=おおい町暦会館

 太陽暦への改暦150年を記念したミニ企画展が、福井県おおい町暦会館で開かれている。旧暦(太陰太陽暦)との違いや当時の混乱した社会状況などを伝える資料10点を展示している。25日まで。

 日本では千年以上にわたり旧暦が使われてきたが、1872(明治5)年に明治政府が改暦を発表。地球が太陽の周りを1周する365日を1年とする太陽暦を採用した。

 当時政府の参議を務めた大隈重信の「大隈伯昔日譚」では、改暦を実施した要因の一つに財政難の解消を挙げている。明治維新後に公務員の給料が年俸制から月給制に変更され、旧暦のうるう月における支出の削減を望んでいたことが分かる。

 改暦による祝日の変更や日の吉凶の撤廃などは、当時の社会に大きな衝撃を与えた。福沢諭吉が書いた「改暦弁」では、民衆の動揺を鎮めるため太陽暦の仕組みや利点を旧暦と比較しながら分かりやすく説明している。書籍が飛ぶように売れたことから、民衆の不安の大きさが見て取れる。

 午前9時~午後4時半。高校生以上200円、小中学生100円。問い合わせは同館=電話0770(67)2876。
 

(※福井新聞社提供。無断転載を禁止します。記事に関するお問い合わせは福井新聞社へ。)