福井県敦賀観光協会が開発を進めているインバウンド向け観光体験コンテンツのモニターツアーが12月3日、敦賀市内で行われた。参加した在日外国人はおぼろ昆布の手すきや敦賀真鯛(まだい)の一本釣りを通して、港町の魅力に触れた。
北陸新幹線敦賀開業に向け、同協会は旅行会社「マップトラベル」(同市中央町2丁目)などと連携し、環境保全や地域活性化、敦賀のPRにつながる持続可能なコンテンツ「サステナつるが」の開発を進めてきた。▽おぼろ昆布手すき体験▽敦賀真鯛一本釣り・さばき体験▽クリーンビーチアップサイクル体験―の3種類で、観光庁の「地域独自の観光資源を活用した地域の稼げる看板商品の創出事業」に採択され、会場整備や多言語対応パンフレット製作などを行ってきた。
モニターツアーは1泊2日の日程で、11月末に続き2度目の実施。大阪市に住む台湾人6人が参加した。
初日は敦賀湾のいけすで敦賀真鯛の一本釣りに挑戦。さばく体験もして、刺し身や焼き魚として味わった。県昆布商工業協同組合の事務所(敦賀市蓬莱町)では、担当者から昆布の生産分布や種類について説明を受けた後、おぼろ昆布手すき職人の技を見学。体験もして、うまく削れると参加者は喜んでいた。
4日は海岸の清掃活動や海ごみを使った小物作りを行う。12月10、11日にも同じ日程でモニターツアーを実施。参加者のアンケートを基にコンテンツの見直しを行い、来年春ごろの商品化を目指す。
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