2026年10月は、33年ぶりの御開帳

敦賀・若狭エリア魅力発信ライターの山田です。私は敦賀市・美浜町・若狭町・小浜市・おおい町・高浜町の2市4町の観光情報を発信していますが、住まいは小浜市になります。小浜市の隣にあたる若狭町をはじめ、美浜町・敦賀市へ取材に行くときは、ほぼ車を利用。国道27号線を通っています。小浜市から若狭町に入ってしばらくすると、目に入るのが「三方石観世音」と書かれた看板。しかし27号線上からは、その様子を全くみることができません。
気になりながらも、なかなか訪問できないままでした。しかし、この度33年ぶりに正当御開帳を迎えると聞き、事前に取材させていただきました。
弘法大師と三方石観世音
三方石観世音は、北陸観音霊場第七番札所であり、若狭観音霊場特別霊場でもあります。その本尊は、「聖観世音菩薩」。約1,200年前、弘法大師がこの地に立ち寄られ、大きな岩に観音菩薩を彫られたといわれています。一夜をかけての作業でしたが、弘法大師は朝を告げる鶏の声を聞き、観音菩薩の右ひじから先を彫り残して下山することになりました。
そのため本尊は、「片手観音」とも呼ばれています。その特徴から、身体(とくに手や足)の治癒にご利益があるとされ、古くからたくさんの人がお参りに来られているのです。

三方石観世音・本堂
当初、参拝者は治癒を望む身体部位を模したものを自作し、奉納していたそうです。現在においては、参拝者は本堂の御宝前にお供えしてある御手足形(上半身は手形・下半身は足形)を借り受けます。朝夕、「南無大慈大悲石観世音菩薩」と唱えながら、手形・足形で患部を軽くさすり、病の回復を祈願します。快癒すれば、その形を返納します。そのときに新しい御手足形を購入し、本堂の御宝前にお供えします。
これは「お手渡し」と呼ばれており、先の人の信仰心が新しい御手足形に移り、次に借りる人の回復が早まるためと伝えられています。
そして、境内にあるお手足堂では、たくさんの奉納された手形・足形が保管されているのです。

お手足堂には、たくさんの手足形が奉納されている
参道から本堂へ 広がる癒しの空間
参道から本堂までは、舗装された道で行くことができますが、周囲は豊かな自然に囲まれています。大駐車場から少し上ったところには展望所があり、三方湖を望む風景が待っています。
また道中には観音立像や弘法大師像、六地蔵などがあり、穏やかで静寂に包まれた空間が本堂まで繋がっています。

展望所・東屋
展望所から三方湖を望む
弘法大師碑
堰き止め地蔵
弘法大師像

六地蔵
鶏鳴石は、かつて村人がその中から鶏の鳴き声を聞いたという巨石。弘法大師に夜明けを告げたという鶏の姿も再現されています。こちらもぜひご覧になってください。
盆梅・桜・新緑・紅葉と、季節に応じた自然の美しさも、参拝者の心を癒してくれます。
鶏鳴石。空海に朝の到来を告げた鶏の石像があしらわれている


2026年は33年ぶりの本尊御開帳

(本堂)ご開帳時、観音像裏の扉が開き、ご本尊を拝むことができる
三方石観世音のご本尊は秘仏とされ、33年おきに御開帳が行われます。ちょうど2026年が前回1993年から33年目にあたり、10月16日(金)~20日(火)の5日間実施されます。
期間中、10月16日(金)山伏により護摩行、10月17日(土)春山隣道和尚報恩法要、10月18日(日)お稚児さん行列や御開帳大法要および法話が予定されており、たくさんの参拝者が見込まれています。
期間内は、通常の参拝時間とは異なります。また交通規制があり、駐車場の利用などは注意が必要です。(車で来られる方は指定の駐車場を利用し、そこからシャトルバスを使います)
詳細は、三方石観世音・公式ホームページのご案内を参照してください。
御開帳参拝時間
10月16日(金) 9:00~閉館17:00
10月17日(土)~20日(火) 8:00~閉館17:00
三方石観世音・御開帳について
https://mikata.main.jp/%E5%BE%A1%E9%96%8B%E5%B8%B3
三方石観世音は、地域の人々によって管理されています。
そこには、地域のためだけでなく、参拝者を気遣い、もてなす想いが込められています。
人々のさまざまな想いが募り、まるで自然の中に溶け込んだような空間を、ぜひ肌で感じてみてください。
【三方石観世音】
福井県三方上中郡若狭町三方22-1
TEL&FAX:0770-45-0017
拝観8:00~16:00
※御開帳時は、拝観時間が異なります
三方石観世音・公式ホームページ
https://mikata.main.jp/
【取材日:2026年9月10日】
敦賀・若狭エリア魅力発信ライター 山田慎一
インスタグラムでもエリアの魅力をお届けしています
https://www.instagram.com/tsurugawakasa_writer
地域おこし協力隊としての生活の様子や取材こぼれ話はnoteで発信
https://note.com/reinan_writer53




































