パフォーマンスを披露する予定のヌワナクさん(左)とベールさん=17日、若狭町の熊川宿の古民家「田辺邸」

 福井県若狭町で開催中の第4回熊川宿若狭芸術祭2026(福井新聞社後援)の会期の後半となる、国内外の芸術家が熊川宿に滞在して公開芸術を行う「臨場 VOL.4」が9月17日、始まった。国内外から7組の芸術家が参加。27日までの10日間、熊川宿若狭美術館や熊川宿内の古民家を拠点に、来場者との交流や対話を通じてそれぞれの作品を制作する。

 海外からはフランス出身のアーティスト、ボードワン・ベールさんとダフネ・ビイガ・ヌワナクさんが初参加。盲目の女性芸能者「瞽女(ごぜ)」に着想したパフォーマンスを行う2人は、同美術館近くの古民家「田辺邸」を拠点に、10日間で一つの作品を創り上げる。

 2人は7月にも熊川宿に5日間滞在し、若州一滴文庫(おおい町)などを訪れた。ベールさんは「歴史的な建物を見て、瞽女がこうした所で活動していたのかと思いをはせることができた」。パフォーマンスは27日午後に披露する予定で、ヌワナクさんは「どんなものができるか楽しみにしている」と期待感を口にした。

 期間中は、東京都の画家岩尾恵都子さんや、若狭町の現代美術家江戸雄飛さんら5組が同美術館で、滋賀県の芸術家小宮太郎さんが体験交流施設「与七」で制作に取り組む。

 同芸術祭の美術部門の監修を務める同美術館館長の長谷光城さんも公開制作に参加。「老若男女、外国人も、障害のある人も、さまざまなアーティストが集まって共生社会を目指す芸術祭になれば」と話した。

 午前10時~午後4時半(27日のみ同4時まで)。来館者は自由に制作の様子を見たり、芸術家たちと交流したりできる。制作した作品は10月2日から、同美術館などで展示する。

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