LEDの明かりで照らされた棚田=10日夜、小浜市田烏

 福井県若狭湾に面した棚田を1600個の発光ダイオード(LED)キャンドルで彩るイベント「たがらす棚田キャンドル」が10月10日夜、小浜市田烏で始まった。幻想的な光の帯が棚田をくっきりと浮かび上がらせ、多くの人が光の絶景に酔いしれた。15日まで。

 田烏の棚田は今年2月、農水省の「棚田遺産」に選定。イベントは優美な棚田の魅力を伝えようと、地元住民でつくる「たがらす我袖倶楽部(わがそでくらぶ)」が企画した。

 午後6時ごろ周囲が暗闇に包まれると棚田に沿って設置されたLEDが次々と点灯。15分ごとにオレンジや緑、水色など光の色が変化した。棚田を一望できる道路脇には写真愛好家らがずらりと並びシャッターを切っていた。

 家族4人で訪れた鯖江市の40代男性は「棚田のキャンドルイベントは初めて。棚田の形が光で浮かび上がりきれい」と話していた。LEDの点灯時間は日没から約4時間程度。

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