【小浜市】進工業株式会社(小浜工場)
進工業・小浜工場新棟
福井県嶺南エリアには多くの企業が存在し、産業や人々の生活を支えています。地域での従業員雇用も、企業効果のひとつ。また、中には地域との結びつきを重視し、本業以外でもさまざまな形で地域に貢献している企業もあります。
普段はあまり目にすることがないかもしれませんが、本記事ではそのような企業と地域の結びつきにスポットをあて、地域のチカラとしてご紹介します。
セカイの進化を進める会社・進工業株式会社
今回訪問したのは、小浜市野代にある進工業株式会社(本社:京都府京都市、代表取締役社長・岡本直用、以下 進工業)・小浜工場。JR小浜駅から車で10分かからない距離に位置しています。
進工業本社は京都市にあり、設立は1964年。「薄膜」を用いた電子部品を扱っている会社です。国内主要拠点は本社・小浜工場・糸魚川工場の3つで、その他国内に4つ、アメリカ・中国など海外に9つの拠点があります。代理店数は、国内19・海外58。
従業員数はグループ全体で758人(単体513人)、そのうち小浜工場では208人が勤務されています。
進工業・小浜工場
独創的な電子部品で世界、そして宇宙へ
進工業の主力・薄膜製品は1/100マイクロメーターという極薄の金属膜で形成されたもの。そのためスペースが省略化され、高い密度での実装を可能にしています。それらはスマートフォンや自動車、社会のインフラを支える情報通信・制御技術・医療分野、航空機、そして宇宙ビジネス(ロケット、衛星など)といった、さまざまな分野のエレクトロニクス発展において必要とされています。
進工業の取引先は、国内外あわせて2400社以上にのぼります。
世界ではじめてプラズマ重合反応による有機薄膜の製造方法確立し、業界初の薄膜抵抗器の量産化を遂げた進工業。薄膜生成技術、微細フォトエッチング技術、マイクロレーザー技術、高密度パッケージ技術、高周波測定と5つの強みを駆使し、今後もあらゆる産業分野での未来創造を見据えています。
小浜工場の役割
小浜工場の設立は、1977年9月。主力である薄膜製品の前工程と試作品製造を担っており、会社の最重要拠点になります。2024年度にはさらなる飛躍のために新棟が竣工しました。
創業時からの技術である薄膜チップ抵抗器の量産工場であり、高度化するあらゆる市場の要求に対し、薄膜技術を活かした電子部品を製造する役割を担っています。また工場には研究開発メンバーの一部も常駐しています。
地域とのつながり
小浜工場・新棟には、工場での導入は世界で初めてという発電システム「ハイドロキュービック」が設置されています。これは、太陽光発電と水素の製造・発電設備を組み合わせ、電力貯蔵が可能なクリーンエネルギー発電システムです。平日は工場稼働のための電力として活用しますが、休日は余剰電力が生まれます。その余剰電力を蓄え、災害等もしもの場合に活用することができます。
2022年10月、進工業は小浜市と災害時に人や資器材などを提供する協定を締結しました。工場敷地の活動拠点としての使用や、ボランティアセンター開設時の運営スタッフ協力を約束しています。小浜工場には、社長自ら監修したというオリジナルのレトルトカレーが、非常時の食料として備蓄されています。
また社員が福井県産木材を用いた積み木づくりを行い、小浜市内の保育施設に絵本と共に寄贈するなど、地域との関係づくりに励んでいます。
工場導入は世界初のクリーンエネルギー発電システム
ハイドロキュービックで緊急時の電力を貯蔵
社員が語る小浜ライフ
先述のとおり、小浜工場には208名が勤務されています。そのうち約1割は単身赴任者と聞き、代表して2名の社員に小浜での生活についてお伺いしました。
技術部生産技術課・吉見英章さん
技術部 生産技術課 吉見英章さん
年齢:40代
出身:兵庫県丹波市
入社:2024年7月
吉見さんの前職は、半導体関連の仕事でした。進工業に中途入社し、現在は新しい生産ラインの設置に関わる業務に携わっています。時代の変化や市場のニーズに応えるため、製造設備の進化も必要になってきます。専門知識を駆使し、新たな生産ラインの環境を整えることで、高品質な製品が生まれていく。これが吉見さんの仕事のやりがいとなっています。
今後、AIの導入がますます活発化し、市場の拡大と製品の増産が見込まれます。吉見さんはその未来を見据え、仕事に取り組んでいます。
Q.小浜工場の雰囲気はどうですか?
- A.とても働きやすいと感じています。
とくに役職や年齢等に関係なく、意見が言える職場ですね。気軽に相談できる雰囲気だと思います。実際、若手がかなり活躍している印象です。
Q.休日はどのように過ごされていますか?
A.登山が好きなので、よく出かけます。嶺南だと高浜町に青葉山がありますが、滋賀県も近いので、武奈ケ岳を中心に登っていますね。
Q.ほかにも、お気に入りのスポットなどはありますか?
A.小浜のエンゼルライン・久須夜ヶ岳展望台からの眺めが格別ですね。また小浜市・阿納にある「若狭ふぐの宿 下亟」で食べたふぐ料理が美味しかったです。ちょうどテレビ番組の収録と被って、思い出深い食事になりました。
小浜市エンゼルライン風景
生産部 後工程課 辰井良多さん
生産部 後工程課 辰井良多さん
年齢:30代
出身:兵庫県芦屋市
入社:2020年1月
辰井良多さんは、小浜工場の勤務が約4年。小浜市に来る前は、営業職を経験しています。現在は製造・納期の管理が主な業務。仕事を引き継いだばかりとのことで、一刻も早く業務に慣れることを目標に据えています。また個人的には仕事にAIの導入を考え、積極的に業務の効率化を図っています。
Q.小浜工場の雰囲気はどうですか?
A.人の温かさを感じます。また、社員同士の結びつきも強い印象ですね。実際、親子で働いていたり、ご夫婦で働いていたり。学校の先輩・後輩といった人たちもいて、密な関係が見られます。
Q.休日はどのように過ごされていますか?
A.会社仲間と飲みに行くこともありますし、大阪在住の弟のところに行くこともあります。バイクに乗るので、海辺を走ると心地よいですね。このあたりは景色のよいドライブルートがたくさんありますので。
Q.嶺南の食はどうですか?お気に入りのレストランなどありますか?
A.会社仲間でよく行くのが、小浜市の居酒屋「洋菜酒場マンモス」ですね。美味しくて、気に入っています。あとは敦賀市の「西洋食堂 木乃花」。こちらはハンバーグが美味しいお店です。同じ敦賀市の回転寿し「海鮮アトム」も推しのお店です。
小浜工場の周囲は、美しい山なみが広がる
進工業の製品は、決して表に出る製品ではありません。しかしながら、近年では自動車の電装化、半導体製造装置の高度化、AIの普及といった背景のもと、高性能・高信頼性部品の要求は一層高まっており、社会の進化を支える必要不可欠な製品です。2024年には、市販部品としては日本企業で初めて、NASAより最高レベルの信頼性認証を取得し、宇宙ロケットにも採用されています。
進工業は、第59回(2025年度)グッドカンパニー大賞において、「グランプリ」を受賞しました。グッドカンパニー賞とは、全国の中小企業の中から経済的、社会的に優れた成果を挙げている企業を選んで贈られる、国内で最も歴史と実績のある中小企業のための賞です。
地域のチカラ、進工業の今後にご注目ください。
※会社に関するデータは、2025年4月時点(決算期ベース)でのものです
【進工業株式会社 コーポレートサイト】
https://www.susumu.co.jp/




































