
例大祭で奉納された王の舞=11日、美浜町佐田の織田神社
福井県美浜町佐田の織田神社の例大祭が5月11日、同神社境内で営まれた。みこしや地元の男子児童による「王の舞」の奉納などを行い、五穀豊穣(ほうじょう)を願った。
例大祭は1200年ほど前から続くとされ、平安初期の799年、同町宮代の彌美(みみ)神社に祭られていた神の分身を織田神社に移した時の行列の様子を再現したとされている。
午後1時ごろ、佐田区の男衆34人がきらびやかなみこしを担ぎ、約2時間かけて区内を練り歩き、同神社に戻ってきた。
王の舞は同区の小学5、6年生が担当するのが慣習で、今年は美浜東小6年の児童が務めた。境内の能舞台に上がり、てんぐの面を着け舞を厳かに披露。「デンデンデン」のかけ声に合わせて床を力強く踏みしめ、五穀豊穣を祈願した。児童は「舞台のまわりにたくさんの人がいて緊張したけど、自信を持って踊れた」と達成感にあふれていた。
佐田、太田、山上の3区の女子児童による浦安の舞や、太田区の獅子舞、3人が一列に並んで「そう」「そに」「そう」と大声で叫ぶ山上区のそっそ舞の奉納もあった。
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