港町に秋の訪れを告げる敦賀まつりが9月2日始まり、敦賀市曙町の気比神宮例大祭の前夜祭に位置付けられる「宵山巡行」が同神宮周辺で行われた。宵山と呼ばれる山車(やま)がおはやしをにぎやかに奏でながら巡行。山車の上では子どもたちが踊りを披露した。4年ぶりの開催を待ちわびた市民ら大勢の見物客が詰めかけ、早くもお祭りムード一色に染まった。
宵山巡行は「行われないと本祭りが始まらない」と言われ、所有する神楽町1丁目の住民らが中心に行う。午後3時半ごろ、門前の神楽町1丁目商店街を出発し、太鼓や笛、三味線を奏でながら、にぎやかに巡行した。
気比神宮の大鳥居前では、神職からちょうちんの火をもらい、おはらいを受けると、宵山の上で角鹿小6年の児童2人が踊りを奉納。児童の1人は「たくさんのお客さんが拍手してくれてうれしかった」と笑顔。別の児童は「最後まで踊りきることができた。楽しかった」と話した。
その後、宵山は神楽町1、2丁目通りを巡行し、所々で子どもたちが踊りを披露した。神楽町1丁目通り、相生町通り、本町通りなどでは多くの露店が並び、夜までにぎわった。
3日は午前8時から神輿(みこし)渡御があり、大人から子どもまで計19基の神輿が、市内一円を威勢良く練り歩く。午前9時からは、気比神宮のご神体である仲哀(ちゅうあい)天皇を祭った神輿「御鳳輦(ごほうれん)」が、甲冑(かっちゅう)武者や稚児らとともに各地を巡る。午前10時からは神楽広場で、北陸新幹線沿線市町などの戦国武将隊による演舞が披露される。カーニバル大行進は午後3時半から、神楽町1丁目通りから相生町通りにかけて行われる。
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