福井県美浜町金山の久保地区の伝統野菜「くぼ丸なす」の収穫が最盛期を迎えている。丸々とした実とほのかな甘みが特徴で、10日は農家が一つ一つ丁寧に収穫していた。
くぼ丸なすはテニスボールほどの大きさで、100年以上前から同地区で栽培されている。高齢化などで2019年には生産農家が3戸まで減ったが翌年、「くぼの丸なす生産振興会」が発足。現在は地区内の3戸と、地区外の約30戸が育てている。
同町佐田の農家の男性は20株ほど育てており、今年は7月上旬から収穫を始めた。10日ははさみを使って取り、かごに入れていった。収穫は9月上旬まで続くという。
同振興会によると、今年は晴れが続き雨が少なかった影響で不作気味という。担当者は「輪切りにして焼き、みそやひき肉を乗せて食べるのがおすすめです」と話していた。
くぼ丸なすは、美浜町の道の駅「若狭美浜はまびより」や敦賀市三島町2丁目のJA直売所「旬・ときめき広場」で購入できる。
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