• (上)トウモロコシ状の雄花が咲いたソテツ(下)ドーム状の雌花を咲かせたソテツ=9日、敦賀市のニューサンピア敦賀
(上)トウモロコシ状の雄花が咲いたソテツ(下)ドーム状の雌花を咲かせたソテツ=9日、敦賀市のニューサンピア敦賀

 福井県敦賀市のニューサンピア敦賀のエントランス先で、常緑低木のソテツの雄花と雌花の二株がそろって開花した。県総合グリーンセンターによると、近年、県内各地から開花の報告が寄せられているが、雄雌同時は珍しいという。

 ソテツは30~40年で花をつける。県内では30~40年前にソテツ栽培のブームがあったため、ここ数年報告が目立っている。ただ今年同時開花を確認したのは、同センターと今回のニューサンピア敦賀だけという。

 ニューサンピア敦賀のソテツの樹高はともに2メートルほど。雄は上部から長さ約55センチのトウモロコシ状の花が三つ、雌は直径約30センチのドーム状の花が一つ咲いている。

 同社の社長は「ソテツの花自体を初めて見る上に、雄花と雌花が両方同時に咲くなんて。幸運を呼ぶ花なので幸せを感じながら見てほしい」と話している。

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