• 県内では珍しい「子ども靴のサブスク」を展開するHATARAKU=敦賀市相生町
  • 全国各地の職人の手作りパンが楽しめる冷凍パン販売コーナー
県内では珍しい「子ども靴のサブスク」を展開するHATARAKU=敦賀市相生町

 福井県内では珍しい子ども靴のサブスクリプション(定額制)サービスや、全国各地の冷凍パン販売などを展開する「HATARAKU」が敦賀市相生町商店街にオープンした。比較的安価なセルフフォトスタジオも準備中。運営する合同会社代表は「子育て世代を中心に幅広い年代の人が訪れる場所にしたい」と話している。

 子ども靴のサブスクはSpaaace合同会社代表社員の三宅さんが「子どもは靴の入れ替えが早い。(足が)すぐに大きくなって、まだまだ履けるのに新しいものを買わないといけない」という自身の子育て経験もあって事業化した。同社によると「北陸初」のサービスという。

 小学校就学前の乳幼児が対象で12~20センチの靴を0・5センチ刻みでそろえた。月額で1足980円(税込み)から。「靴は実際に履いてぴったり合ったものを選んでほしい」(三宅さん)との思いから同市や美浜町など近隣市町の子どもをターゲットにしている。

 冷凍パン販売は「敦賀にいながら各地のパンが楽しめる」ことが売り。瞬間冷凍したものを解凍しトースターで焼くと出来たて同様の味になる。現在は群馬や福岡、兵庫、京都のパン職人が手掛けた20種類以上を並べている。

 セルフフォトスタジオは入学や七五三など子育て中のライフイベントで利用してもらう想定。デジタルカメラも貸し出し、撮影データは全て持ち帰ってもらう。内装などの準備中で、10月中にも事業開始する。

 運営は、精神障害や知的障害のある人など目に見えにくい障害があっても「働きたい、稼ぎたいという思いを支える場所を作りたい」(三宅さん)と就労継続支援B型事業所として行う。旧福井銀行敦賀港支店をリノベーションし、内部には人工芝を敷いたり、キャンプ道具を置いたりして親しみやすい空間に仕上げた。三宅さんは「障害がある人の働いている姿を見てもらい、イメージが変わるきっかけになる場所にもなれば」と願っている。

 問い合わせはHATARAKU=電話0770(47)5990。

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