収穫するナシを選ぶ若狭町みそみ小の児童=14日、同町岩屋

 福井県三方上中郡若狭町みそみ小の3年生15人が9月14日、同町岩屋のナシ園で地元特産「岩屋梨」の収穫を体験した。台風による落果被害は出たが、今年は豊作で質が良く、甘みたっぷり。児童はもぎたてをその場で試食し、秋の味覚を堪能した。

 今月上旬の台風11号により、嶺南唯一の産地、岩屋では主力品種「豊水」「二十世紀」の約3割が落果。JA福井県三方五湖支店によると、それでも今年は豊作で、玉太りの良い実を十分出荷できているという。

 収穫体験は、地場産食材に親しんでもらおうと同校と町が連携し毎年実施。収穫したのはみずみずしい甘さが特長の「二十世紀」。児童は、病気から実を守るため袋掛けを2度するなどし、成長を見守ってきた。

 ナシ園約千平方メートルで作業した。児童は自分の名前入りの袋に包まれたナシなどを見つけると、持ち上げたり回したりして収穫した。

 初めてナシを収穫した児童は「めっちゃ甘い。もっと食べたい」と話した。

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