「Tsuruga Free Music」で自慢の歌声を披露する高校生(左)=14日、敦賀市本町1丁目

 福井県民の芸術文化活動の自由な発表の場として開放する「まちなかステージ」の敦賀版「Tsuruga Free Music」が5月14日、敦賀市本町1丁目に開設された。アコースティックギターの弾き語りなどがあり、市民らが足を止めて演奏を楽しんでいた。

 芸術文化を身近に感じてもらおうと、市民有志の団体「敦賀フリーミュージック」と県、県文化振興事業団でつくる実行委が主催。今後も継続して行い、毎月第2土曜日に新田珈琲(コーヒー)店前と敦賀信用金庫本店近くの2カ所に、月ごとに入れ替えてステージを開設するという。まちなかステージの開催は県内2例目で嶺南初。

 この日は県内の7組9人が出演した。30代の男性は即興ラップで場を盛り上げ、ギターを始めて半年の20代女性は美しい歌声を披露。昭和歌謡マニアの敦賀高1年の生徒は、コレクションの900枚以上のレコードの中から知る人ぞ知る9曲を選び、会場に響かせていた。

 市中心部の国道8号歩行空間のにぎわいに通りがかった人は耳を傾けていた。アコースティックギターで弾き語りした敦賀気比高1年の生徒は「緊張したけどいい演奏ができた。今後も参加して腕を磨きたい」と話していた。
 

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