敦賀駅を起点に運行する「ぐるっと敦賀周遊バス」。北陸新幹線開業後、観光客らの利用が伸びている=10日、敦賀市鉄輪町1丁目

 北陸新幹線敦賀延伸に伴い、福井県敦賀市内の観光地を巡る「ぐるっと敦賀周遊バス」の利用者が伸びている。3月の乗車実績は前年同月比2倍近くの約9千人で、駅から名所に向かう県外客らの2次交通手段として浸透している。

 敦賀周遊バスは、敦賀観光バス(白銀町)が運営し、市が補助金を支出している。敦賀駅を起点に気比神宮や金崎宮などを経由する「観光ルート」、日本海さかな街や温泉施設リラ・ポートなどを経由する「ショッピングルート」の2ルートで走らせている。

 観光ルートについては、新幹線開業後の需要に対応するため、3月16日から土日祝日限定の臨時便を1日5便追加し、平日は1日9本、土日祝日は16本運行。市交通政策課によると、3月1~31日の乗車人数は8956人で、1日あたりの利用者は前年同月比の約1・8倍となっている。

 敦賀駅から4月10日午前にバスに乗車した富山市の夫妻は「交通系ICカードで支払いもでき、便利」と語り、金ケ崎緑地で降車し、赤レンガ倉庫や資料館「人道の港敦賀ムゼウム」周辺の散策を楽しんだ。気比神宮や博物館通りを目的に訪れた大阪市の女性は「1時間に1本程度走っているので、あちこち巡りやすい」と話していた。

 敦賀観光バスの越坂一芳所長によると、乗降が多いのは赤レンガ倉庫や金崎宮、日本海さかな街。敦賀駅から気比神宮まで街歩きをした後、気比神宮からバスに乗って別の観光地を回るケースも少なくないという。新幹線延伸前は特急サンダーバードや新快速列車で関西方面から訪れた人の乗車が目立ったが、延伸後は関東や信越方面からの客が目立つという。「観光客を中心に駅からの2次アクセス手段として認知されてきている」と好調な利用状況に手応えを見せる。

 周遊バスの運賃は大人200円、小学生以下100円。1日フリー券も販売している。

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