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敦賀市

敦賀市:地引網漁

地引網で学ぶ流通業界の構造変化

敦賀市は天然の良港に恵まれ、古代から朝鮮半島や中国大陸との交流が盛んで、大陸文化の玄関口でした。

明治には国際港湾都市として発展し、第二次世界大戦時には、ナチの迫害からユダヤ人を逃すため、日本のシンドラー杉原千畝が発行した命のビザを持って、多くのユダヤ人が敦賀港に上陸しました。
迫害の旅を続けた彼らに「敦賀の地で天国をみた」と言わしめた、敦賀の市民性によって守られた豊かな自然や歴史は、訪れた多くの人を魅了しています。

この天然の良港で水揚げされる港には豊富な種類の魚が水揚げされますが、現在、魚の流通に変化が見られます。
何が起きているのか調べてみましょう。

豊かな海産に支えられてきた敦賀市 変化する魚の流通とは ~ 調べてみよう ~

1地引網で大漁にするコツとは

江戸時代の敦賀湊は日本海側最大の湊で「北国の都」と言われるほど、繁栄していました。

商業以外でも古代より気比神宮の神苑だった気比の松原の隣にある旧今浜村(現:敦賀市松島町)では、地引網漁を専業とし、行商権と市場への出荷権が与えられ、村としては非常に大きな経済力を持っていました。

では、地引網で大漁にするコツをあらゆる点から考えてみましょう。

地引網 上げ潮 下げ潮

2地引網が行われなくなった様々な要因とは

気比の松原

江戸時代には地引網専業で生活できた旧今浜村ですが、なぜ現代に入り地引網を行われなくなったのでしょうか? この理由には、様々な要因があります。

みんなで、考えられる要因を考えてみましょう。

ダム・河川工事・魚価・人手・森林・
港湾・工事・魚群探知機

3昔の市場での売買方法と現在の魚市場での取引

敦賀卸売荷捌き

旧今浜村の近くには、敦賀市の魚市場である水産卸売市場があります。

昔の市場での売買方法は、浜方が生魚、塩魚等を市場に持ち込み、売り主は市場に口銭の支払い、また取引者には身元金を徴収した上、競りが行われました。取引金の決済は月末になされ、清算金を納めないものは取引を中止される掟がありました。

現在の魚市場ではどのような取引が行われているか調べてみましょう。

4敦賀市の水産卸売市場

甘エビとジンベイザメ

敦賀市の水産卸売市場には、敦賀湾内で獲れた魚だけが流通している訳ではありません。

以前は福井県内に15の市場がありましたが、現在は9つになったため、南越前町、美浜町、若狭町の各漁港から水揚げされた多種多様な若狭湾の魚が競りの対象となっています。

昔から若狭湾の魚種は豊富でしたが、なぜ若狭湾(日本海)の魚種は豊富なのでしょうか。日本海と太平洋の海の違いを考えてみましょう。

暖流・寒流・日本海固有冷水

5敦賀市の水産卸売市場

水産物の主な流通経路

豊富な魚種と衛生管理を徹底した商品管理体制に支えられて、敦賀の市場の生鮮魚は人気があり、すぐに関西、中京、首都圏などの消費地卸売市場に運ばれます。

しかし近年、この産地卸売市場と消費地卸売市場の流通関係に変化が起きています。

この流通の変化について調べ、どんなメリット、デメリットがあるのか考えてみましょう。

コスト・時間

6乱獲原因と魚群探知機の高性能化

魚群探知機

若狭湾の豊かな水産資源でも、乱獲問題などにより、近年では資源が枯渇しないよう水産資源の管理等に取組んでいます。

その乱獲原因のひとつに魚群探知機の高性能化があります。

そこで、魚群探知機の仕組みや特性について調べてみましょう。

やまびこ・直進性・
高周波特性・低周波特性