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おおい町

おおい町:若狭湾国定公園

里山で学ぶ海を育てる山の仕組み

おおい町は、町域の90%を占める山林と、若狭湾国定公園に面し、美しいリアス式の眺望が得られる海を中心に、豊かな自然に囲まれた町です。その美しい山林に近年、野生動物による林業被害と海の環境悪化が深刻化しています。

何が起きているかみんなで考えてみましょう。

野生動物による林業被害と海の環境悪化の原因 ~ みんなで考えてみよう ~

1様々な野生動物による農林業の被害

若狭の地域では様々な野生動物が生息していて、農林業の被害が大きな問題となっています。
その原因は何なのか考えてみましょう。

過疎化と木材の市価低迷等

里山の現状

2若狭一帯の鹿の増加と食害

様々な野生動物の中で、全国的に深刻化しているのが鹿の食害です。

現在、日本に棲む鹿の許容生息面積は、一平方キロメートルあたり5頭といわれていますが、若狭一帯では25?30頭が生息しているといわれています。

なぜ、これほどまでに増えてしまったのでしょうか? 原因を考えてみましょう。

鹿は山に50cmの積雪が10日程続くかどうかが生息の境界です

3山と海の関係

山が健康だと海も豊かになります。
その理由は、樹木の落ち葉が作る腐葉土の中には鉄分が含まれていて、その鉄分や養分が海に流れ込む事で、食物連鎖の底辺である植物プランクトンが作り出され、良好な海の食物連鎖が維持されるからです。

そんな自然の摂理が鹿の大量繁殖で壊されようとしています。どのような原因があるか考えてみましょう。

鹿の食べ物

4木にかれたネット

近年、若狭地域も含め、全国の中山間部では右図のようなネットが木に巻かれています。これは何のためか考えてみましょう。

鹿の異常繁殖と鹿の習性

5動物の習性を利用した対策

若狭の中山間地域の農業はイノシシやサル、シカの食害で大変苦労しています。
そこで、福井県は田畑がある人里に野生動物が近寄らないよう、独自の対策で効果を上げています。

これにはどのような効果があるか動物の習性を調べて考えてみましょう。

(図:獣害管理道 ※データが開けませんでした※

6耕作放棄や過疎化… 悪循環を絶ち切るために

森林での鹿の大量繁殖は、植生や野生動物の生態系、そして海の生態系まで悪影響を及ぼします。
また、田畑における食害から、農家の人は疲れ果て、耕作放棄や過疎化の進展をなお一層早め、悪循環を引き起こします。
今後、どのような対策が有効か、みんなで仮設を立てて地元の人に提案してみましょう。

おおい町での林業体験

おおい町での林業体験では、山の土の状況や低木、下草の種類等を調べたり、野生動物が人里に降りてこない工夫を地元の人と一緒に作ってみましょう。