就航20周年で関社長(左)に感謝状を手渡す渕上敦賀市長=20日、同市役所

 福井県敦賀港と北海道苫小牧港を結ぶ定期RORO船航路が就航20周年を迎え、敦賀市は6月20日、運航事業者の近海郵船(本社東京・関光太郎社長)に感謝状を贈った。

 同航路は2002年6月12日に初就航。週6便運航し、主に苫小牧からは農産品、敦賀からは雑貨を輸送している。同社は19年4月に敦賀-博多間も就航し、週5便運航している。RORO船はトレーラーやトラックが自走でそのまま乗降でき、荷役作業の効率化が可能という。

 贈呈式は市役所で行われ、県、市、関係事業者から約10人が出席。渕上隆信市長は「博多を含め現代の北前船のような航路ができ、港の発展のみならず、地域の経済、暮らしを支えていただいた。今後も取扱量を増やして安定強化を図っていきたい」と述べ、関社長に感謝状の盾を手渡した。

 関社長は「燃料価格の上昇で先行き不透明な情勢が続くが、荒波に負けず2航路を続けていきたい」と強調した。

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