• 道の駅「はまびより」の完成イメージ図
  • 起工式の神事に臨んだ「美浜暮らしブランド」の合掌社長=17日、美浜町
道の駅「はまびより」の完成イメージ図

 福井県三方郡美浜町のJR美浜駅前で整備が進む道の駅「若狭美浜はまびより」の起工式が6月17日、同所で行われた。農林水産物直売所や飲食店のほか、子育て交流施設が入る予定で、残り2年を切った北陸新幹線敦賀開業に向け町中心部の新たなにぎわいの拠点とする。当初の計画より1年遅れの2023年春開業を目指す。

 道の駅は同町郷市、松原にまたがる国道27号沿いの約1万2千平方メートルに整備する。鉄骨2階建てで、延べ床面積は約2300平方メートル。トイレや駐車場の一部など道の駅機能は国が設置し、既に整備が進んでいる。

 今回は、町から委託を受けた特別目的会社(SPC)が整備・運営する地域振興に関する施設の起工式。近くの観光農園「若狭美浜HAMABERRY(ハマベリー)」で取れたイチゴなどが並ぶ直売所や一時預かり機能をもつキッズコーナー、飲食店など6施設が入る予定。

 道の駅には複数のテラスを設け、豊かな田園風景を眺めながらゆったり飲食などができる。屋上の一部に設ける展望テラスからは、野山や若狭湾の景色が楽しめるという。駐車場は普通車108台、大型車10台、身体障害者用の3台を収容可能。建設費は12億8300万円。

 起工式には町や工事関係者ら約40人が出席した。SPCの代表「美浜暮らしブランド」(同町日向)の合掌智宏社長は「観光の入り口となり、町民には利便性の高い施設として大きな役割を担う」、戸嶋秀樹町長は「美浜駅からなびあすまでのにぎわいゾーンの核となる施設。工事が安全に進むことを祈願する」とあいさつした。

 道の駅の開業は当初22年春を予定していたが、建設予定地の用地取得が遅れたことなどから、昨年3月の町会全員協議会で7月中旬に遅れると町が説明。さらに、新型コロナウイルスの影響による資材の納期の遅れなどで、開業が来春にずれ込む見通しとなった。

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