福井県若狭高海洋科学科の生徒らが商品化した、若狭町の三方湖のフナを使った缶詰「寒ぶなの煮付け(ふな醤油(しょうゆ)煮)」の魅力を広めようと、小浜市のおばまショッピングセンターで6月16日、生徒らが限定販売会を開いた。
缶詰は、三方湖で400年以上続くとされる伝統漁法「たたき網漁」で水揚げされるフナなどの湖魚のおいしさを伝えようと、同校生徒と地元の鳥浜漁協などが協力して開発。約1300個を製造し、同漁協や県年縞(ねんこう)博物館「カフェ縞(しま)」など三方五湖周辺で5月から販売を始めた。小浜市内の商業施設での販売は今回が初めて。
約300個を用意。開発チームでいずれも3年生の生徒ら関係者約10人がアピールした。買い物客が次々と足を止め購入していった。試食した市内の主婦は「臭みがなくて想像よりおいしい。地元の高校生が作ったなんて」と感心した様子だった。
リーダーの生徒は「地元の方に手にとってもらって、直接声を聞けてうれしい。三方湖の魚の魅力を知ってもらえたら」と話していた。
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