• 「利用者の交流で新たな働き方が生まれる場所に」と話す後藤代表=25日、敦賀市神楽町2丁目
  • 金庫だった場所を生かしてリノベーションした会議室
「利用者の交流で新たな働き方が生まれる場所に」と話す後藤代表=25日、敦賀市神楽町2丁目

 福井県敦賀市内で初めてとなる本格的ワーケーション施設「FUJIONE WORKATION PLACE(フジオネワーケーションプレイス)」が29日プレオープンする。銀行ビルをリノベーションしたコワーキングスペースとゲストハウス、屋上テラスで構成。運営するフジオネの後藤代表は「市内外の利用者が交流することで視野が広がり知識も増えていく。新しい、いろいろな働き方が生み出される場所になれば」と期待を込める。

 フジオネは昨年8月に設立。同市神楽町2丁目にある1975年に建てられた元敦賀信用金庫のビルをリノベーションし準備を進めてきた。

 鉄筋コンクリート2階建てで延べ約300平方メートル。1階のコワーキングスペースはカウンター席や個室、4人がけテーブルがあり、Wi―Fi(ワイファイ)やコピー機を備える。元々金庫室だった場所を生かした会議室もあり、商談や打ち合わせに活用できる。設置された個別ポストなどを活用して会社登記もでき「日本一、起業しやすい場所」(同社)となっている。

 1階にあるカフェスペースは起業したい人向けのチャレンジショップとして位置付け、比較的安価で利用してもらう。

 2階は長期滞在者らを対象にしたゲストハウス。2人部屋2室、1人部屋と4人部屋各1室に、ランドリールームやシャワー、ユニットバス、キッチンもある。宿泊者は24時間、1階のコワーキングスペースを利用できる。ゲストハウスは8月オープン予定。

 屋上テラスは市街地を見渡せ、開放感に浸ることができる。アウトドアチェアなどがあり、バーベキューを楽しむなど仕事の「オン・オフ」が可能だ。

 マーケティングやプレゼンテーションなどのセミナーを開催したり、後藤代表が携わる女性活躍支援団体「ふくいテレワーク女子」がリモートワークのアドバイスしたりもする。

 「ワーケーション」は、仕事(ワーク)と休暇(バケーション)を組み合わせた言葉で“北陸のハワイ”水島を活用するプランもある。フジオネでは交流(コミュニケーション)の意味も込めており、後藤代表は「学生からお年寄りまでが交流し、生き方を見つめ直して自分の可能性を広げるきっかけにしてほしい。働き方は生き方。やりがい、生きがいを知ってもらえたら」と話している。問い合わせは後藤代表=電話080(4250)9207。

(※福井新聞社提供。無断転載を禁止します。記事に関するお問い合わせは福井新聞社へ。)