• 7センチサイズに育ったトラフグの稚魚
  • 運搬用の水槽に移し替えられ、出荷されるトラフグの稚魚=18日、小浜市の県栽培漁業センター
  • 出荷を待つ7センチサイズのトラフグの稚魚=18日、小浜市の県栽培漁業センター
  • 水槽内で出荷を待つトラフグの稚魚=18日、小浜市の県栽培漁業センター
  • 運搬用の水槽に移し替えるためバケツに入れられるトラフグの稚魚=18日、小浜市の県栽培漁業センター
7センチサイズに育ったトラフグの稚魚

 養殖トラフグの稚魚の出荷が5月18日、福井県小浜市堅海の県栽培漁業センターで始まった。6月中旬にかけて、計7万匹を嶺南4市町の業者に順次出荷していく。約1年半後には、若狭地方を代表する冬の味覚「若狭ふぐ」として、地元の民宿や関西圏の飲食店などで提供される。

 同センターは養殖業振興のため、県内で唯一トラフグの稚魚を育てており、1999年度から出荷を行っている。

 若狭湾の天然物の雌と、同センターで育てた雄を掛け合わせて1月末頃から採卵し、2月初~中旬にふ化させた。7センチサイズ(8グラム)6万匹、10センチサイズ(20グラム)1万匹を、敦賀、小浜、若狭、高浜の2市2町の養殖業者に出荷する予定。

 この日は、高浜町の業者に7センチサイズ1万2千匹を出荷した。同センターの職員が水槽の稚魚をバケツにすくい、数人でリレーして運搬用の活魚車の水槽に次々と移し替えていった。海上のいけすで1キロ程度に育てられる。

 同センターの所長は「今年の稚魚はえさの食いが良く、順調に育った。多くの人に若狭地方に来てもらって、おいしいフグを味わってほしい」と話していた。

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