福井県敦賀市内六つの寺を中心としたまちづくり団体「角鹿(かくろく)会」の体験イベントが5月14日始まった。第1弾として同市元町の本勝寺(法華宗)で写経や法要体験が行われ、参加した約30人が伝統文化に触れた。来月まで各寺院で多様な催しを用意している。
同会は日本最古の神宮寺「気比神宮寺」に由来する6寺院などで構成。北陸新幹線敦賀開業を前に、気比神宮の周囲に立地する6寺を巡り、次の観光拠点や商店街などの周遊につなげようとイベントを企画した。
この日参加者は法華経の一部を書写。その後法華経を読み上げるなどし、世界平和を祈願したほか、新型コロナなどで亡くなった人を供養した。住職からの説法もあり、「ご先祖に対する感謝の気持ちを忘れないで」などと教わった。和菓子「角鹿恋し」の販売もあった。
初めて写経したという参加者は「何も考えず無になれた。定期的に開いてほしい」と話していた。
体験イベントは6月下旬まで続く。次回は21日午前10時から妙顕寺(元町)で、団扇(うちわ)太鼓のたたき方などを学ぶ。
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