• 敦賀市の担当者に記念品を手渡すルーベンさん(右)=4日、同市の「人道の港敦賀ムゼウム」
  • 「命のビザ」が記載された父のパスポートを手に、展示の印象などを語るルーベンさん(中央)=4日、敦賀市の「人道の港敦賀ムゼウム」
  • ルーベンさんの父のパスポートに記載された「命のビザ」(右側)
敦賀市の担当者に記念品を手渡すルーベンさん(右)=4日、同市の「人道の港敦賀ムゼウム」

 第2次世界大戦中に外交官杉原千畝が発給した「命のビザ」で敦賀に上陸したユダヤ人男性の長男、ルーベン・スガンコーヘンさん(73)=イスラエル=が4日、敦賀市の資料館「人道の港敦賀ムゼウム」を訪れ、「家族を救ってくれてありがとう」と話し、目頭を押さえた。

 ルーベンさんの父、アブラハムさん(故人)は、1940年に杉原のビザを受け、ルーベンさんの母、姉と敦賀に上陸。中国やインドなどを経由し、イスラエルに逃れた。ルーベンさんは、同国の大手旅行会社が企画したツアーで10月27日に来日し、金沢市から京都市に向かう途中で敦賀ムゼウムを見学した。

 ルーベンさんは、杉原のビザが記載された父のパスポートを持参。敦賀港の歴史や杉原の功績、ユダヤ人難民を迎えた市民の証言などを紹介する展示に見入っていた。

 父から聞いた話として、旧日本領事館に多くの難民が列をつくり、午前2時に杉原と面会したことや、杉原が笑顔で手を振って送り出してくれたことを紹介。「(敦賀の)港に着いた時、みんなが安全で天国のような土地と感じて船内で拍手が起こったようだ」と語った。

 市の担当者に記念品を手渡し、「とても素晴らしい資料館で感動した。ぜひもう一度訪れたい」と再訪を約束した。

(※福井新聞社提供。無断転載を禁止します。)