串に連なって天日干しされる若狭かれい=福井県小浜市川崎2丁目の魚安商店

 毎年皇室に献上される若狭地方を代表する海の味覚「若狭かれい」の出荷が始まっている。福井県小浜市川崎2丁目の若狭小浜お魚センターでは、一塩したかれいが串に連なって天日干しされ、青い秋空を泳ぐように“群れ”をなしている。

 若狭かれいは若狭湾で取れたヤナギムシカレイ。県漁連小浜支所によると、毎年10月の底引き網漁解禁に伴い水揚げが始まる。上品な甘味が特長で、11月から12月にかけて身の厚みが増し、透けて見えるオレンジ色の卵巣がより張ってくる頃が一番おいしいという。

 同センター内の魚安商店では、軒先にかれいをつるし天日干ししている。うろこ、内臓、えらも取り、塩を振って水洗い。5、6匹を金串に刺して、天気が良い日に午前中から夕方まで干す。

 「寒風が吹くこの時期だからこそ、ちょうど良く乾燥する」と4代目の毛利昌一さん(43)。「アマガレイと呼ばれるほどで、ほかのカレイとは甘味が段違いで絶品」。焼いてもぱさぱさせず、しっとりしていて、ひれまでおいしいと太鼓判を押す。

 大人の男性の手のひらサイズが食べ頃で、お歳暮用に全国から注文が相次ぐという。水揚げは来春まで行われる。例年11月か12月、厳選されたかれいが皇室に献上される。

(※福井新聞社提供。無断転載を禁止します。)