嶺南6市町の城跡を紹介したガイドブック

 指南書持っていざ“城攻め”-。JR小浜線の主要駅を起点に福井県の嶺南6カ所の城跡を巡る各コースを紹介した「若狭路城跡めぐりガイドブック」が完成した。石垣や堀切、逸話など各城ならではの“推し”情報や最寄りのグルメ、観光スポットも発信。用語集やマナー、服装なども掲載され、城跡巡りの入門書にもなっている。

 利用者の減少で減便となった小浜線での観光を推進しようと、県嶺南振興局が5千部作った。持ち運びやすいA5判で、フルカラーの12ページ。

 各城とも写真付きで掲載されている。敦賀市の金ケ崎城は三つの大きな堀切が特徴で、美浜町の国吉城は「時代ごとに違う石垣に注目」と紹介。小浜市の後瀬山城は、二の丸跡で茶の湯を楽しんでいたとみられ、多くの茶器が見つかったと書かれている。おおい町の石山城は、明智光秀にゆかりがあり、多数の礎石が見つかったと解説している。

 駅から離れた城跡もあり、バスやレンタサイクルなど目的地までの移動手段や、到着までの目安時間も一目で分かるようになっている。近くのカフェや和菓子店、別の城跡など立ち寄りスポットも紹介され、観光ガイドとしても使える。

 曲輪(くるわ)や堀切、土橋、本丸など城の設備の用語集も収録。城跡は文化財であるとともに多くは私有地にあり、遺構にむやみに触れないといった心得、手袋やクマ鈴用意など訪れる時の注意点も掲載している。

 県嶺南振興局の谷口あいこ企画主査は「ただ登るだけでは見過ごしてしまうところも、意識して登城できるようになる。安全に城巡りを楽しんでほしい」としている。県内のJR主要駅や駅に併設する観光協会、小浜市インフォメーションセンターなどで無料で配っている。

 問い合わせは同振興局=電話0770(56)2212。

(※福井新聞社提供。無断転載を禁止します。記事に関するお問い合わせは福井新聞社へ。)