「日本百名月」に登録された敦賀市の気比神宮(敦賀観光協会提供)

 全国各地に数多くある「美しい名月」の魅力を国内外の観光客にアピールする「日本百名月」に15日、福井県敦賀市の気比神宮が選ばれた。登録名は「氣比神宮にのぼる月」。61号目の登録で、県内からは初の認定となった。関係者は「敦賀の夜間観光を促進する契機にしたい」と喜んでいる。

 「日本百名月」は日本の名月を観光資源化し、後世に残る名月ブランドとして確立させようと、一般社団法人夜景観光コンベンション・ビューロー(埼玉県)などが2016年から認定している。これまでに58カ所が選ばれており、今回は約100カ所ノミネートされた中から、新たに10カ所が選ばれ計68カ所となった。

 気比神宮は創祀以来、2千年の歴史があるとされ、国指定重要文化財(重文)の大鳥居は日本三大木造大鳥居の一つに数えられている。1689年には松尾芭蕉が「おくのほそ道」の旅で参拝し、「月清し遊行のもてる砂の上」と詠むなど数々の“月の句”を残した。

 日本百名月のホームページでは「見どころが多く、月光により神々しく照らされる気比神宮は、松尾芭蕉も眺めたであろう景色を今に伝えている」と紹介している。

 気比神宮と市、敦賀商工会議所、敦賀観光協会は「認定を好機とし、北陸新幹線敦賀開業に向け、夜間観光を促進、PRしていく。名月にちなんだイベントの開催も検討したい」としている。

 ほかの登録地には「宇奈月の月」(認定1号、富山県黒部市)や「あべのハルカスから望む月」(同9号、大阪市)、「江の島から望む月」(同13号、神奈川県藤沢市)、「竹田市・岡城・荒城の月」(同37号、大分県竹田市)などがある。

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