• 初出荷シーズンを迎えている若狭まはた=12日、高浜町日引の料理旅館「由幸」
  • 初出荷シーズンを迎えている若狭まはた。元気よくぴちぴちと跳ねる=12日、高浜町日引沖合
  • すくい上げられぴちぴちと跳ねる若狭まはた=12日、高浜町日引沖合
  • 1・5キロ以上の出荷サイズに育った若狭まはた=12日、高浜町日引の料理旅館「由幸」
  • お披露目された若狭まはたの姿作りや各種料理=12日、高浜町日引の料理旅館「由幸」
  • お披露目された若狭まはたの姿作り=12日、高浜町日引の料理旅館「由幸」
初出荷シーズンを迎えている若狭まはた=12日、高浜町日引の料理旅館「由幸」

 昨年初めて福井県内業者に卸された県産稚魚の「若狭まはた」が、嶺南で本格出荷を迎えている。脂乗りがよく、こりこりとした食感が特徴の高級魚。養殖業者は「若狭で生まれ若狭の海で育った魚として、産地をしっかりPRできることは大きい」と喜ぶ。県は北陸新幹線敦賀開業に向けた食の目玉として、芦原温泉や東京・銀座での試食会を実施し、県内外の販路開拓につなげる。

 フグやカニに並ぶ新たなブランド魚を開発しようと、県と県海水養魚協会が2015年から試験養殖を始めた。当初は県外産の稚魚を購入していたが、県栽培漁業センター(小浜市)が県産稚魚を育て昨年5月、県内の養殖業者に初出荷した。約1年間育てられた稚魚は約250グラムと大きい。その分割高だが、養殖時の生残率が高い。昨年度は約1万匹を提供した。

 稚魚はいけすで約1年半養殖され今秋、県が推奨する出荷サイズの重さ1・5~2キロに成長。さばきたてはこりこりした食感で甘味と脂のうま味が絶品。日持ちがよく、熟成させるともちもちした食感が楽しめる。1年中提供できることも強みだという。

 同協会長の山本博史さん(51)は、高浜町の内浦湾の沖合約300メートルのいけす2基で今季約千匹を養殖し、55~60センチに育てた。同町日引で営む料理旅館で提供しており、早速今月に入り福井市から夫婦が食べに訪れた。同町のシーフードマーケット「UMIKARA」にも卸している。12日は旅館でお披露目会があり、豪快な姿作りやあぶりずしなどが紹介された。

 若狭まはたは嶺南の15業者が養殖しており、約60軒の飲食店が取り扱っている。県水産課の担当者は「県外に売り込むにはまだ認知度不足」として芦原温泉などでPRを予定。福井市や敦賀市の飲食店6軒にもお試しでサンプルを提供し、本年度は稚魚約2万匹の出荷を目指す。山本さんは「今年も脂の乗りはいい。少しずつリピーターが増えており、県外出荷を見据え発信していきたい」としている。

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