• 若狭和紙で作った後瀬山城跡と小浜城跡の御城印

 若狭路の城跡巡りを楽しもう-。JR小浜線沿線の城跡6カ所をPRするポスターが27日、同線車内に登場した。半年にわたり全車両に掲示され、沿線駅を起点にした城跡巡りの浸透を図る。小浜市内では10月6日から、2カ所の城跡にちなんだ「御城印」の限定販売が始まり、城跡に焦点を当てた企画が相次いでいる。

 

沿線6カ所を最寄り駅と紹介

 ポスター掲示は、県嶺南振興局が本年度初めて企画した「小浜線を活用した若狭路・城巡りモデル事業」の第1弾。2024年春の北陸新幹線敦賀開業を見据え、小浜線を重要な2次交通と位置づけ、城巡りを観光資源として磨き上げる。事業費は200万円。

 ポスターはB3判フルカラーで、中づりやドア横にが掲示した。真っ青な小浜湾を背景に運行する電車の写真と、「この駅から、あの城跡へ。」というキャッチコピーが目を引くデザイン。敦賀市の金ケ崎城跡をはじめ、高浜町の県内最大規模の山城、砕導山(さいちやま)城跡まで6カ所の写真と最寄りの駅を紹介している。関連ホームページのQRコードも掲載している。

 同振興局嶺南プロジェクト推進室の担当者は「訪れて面白く、各市町から推薦のあった城を掲載している。減便となる小浜線の観光客の利用増にもつながれば」と話している。第2弾として11月には、小浜線の各駅から城跡までのルートを紹介するガイドブックを発行する予定という。

 

若狭和紙で「御城印」500枚

 市民グループ「小浜市の歴史と文化を守る市民の会」は、市民に広く知ってもらいたいと県史跡の小浜城跡、国史跡の後瀬山(のちせやま)城跡の御城印を500枚ずつ作った。地元の伝統工芸品の若狭和紙で、趣のあるやや黄みがかった色合いにしている。

 御城印は御朱印を参考に、城主の家紋や城の名前を記したもので、市内での発行は初めて。全国屈指の水城としてPRしている小浜城の御城印は、酒井家の家紋「丸剣鳩酸草(まるにけんかたばみ)」、若狭武田氏が築城した後瀬山城跡のものは、武田信玄の家紋として有名な「四つ割菱(わりびし)」をそれぞれ赤で押印してある。大きさはともに縦15センチ、横10・5センチ。

 小浜城印は山川登美子記念館、後瀬山城印は若狭おばま観光案内所で1枚300円で販売している。同会事務局は「コロナ禍で旅行しづらい状況だが、市民が城跡を巡るきっかけになれば」としている。

 販売金の一部は、城跡の整備費などとして寄付する。問い合わせは市文化交流課内の同会事務局=電話0770(64)6034。

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