• JR十村駅のリニューアルに向けCFで資金を募っている一般社団法人とむらのメンバー=8日、若狭町井崎
  • 蒸気機関車が停車する十村駅=1971年9月3日(一般社団法人とむら提供)
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JR十村駅のリニューアルに向けCFで資金を募っている一般社団法人とむらのメンバー=8日、若狭町井崎

 JR小浜線最古で、築104年を迎えた木造駅舎「十村駅」(福井県若狭町井崎)のにぎわい創出を図ろうと、地元有志でつくる一般社団法人「とむら」が駅舎リニューアルを計画している。待合室などを昭和レトロな内装にするほか、コーヒーなどが楽しめるカフェを設けるという。ふるさと納税の仕組みを使ったクラウドファンディング(CF)で資金を募っており、有志は「かつてのにぎわいを取り戻したい」と意気込んでいる。

 十村駅はJR小浜線が開通した1917年12月、敦賀駅からの終着点として供用を開始した。当時は9両編成の蒸気機関車が停車したほか、駅前に飲食店や旅館が並び、多くの人でにぎわったという。住民が毎日トイレ掃除するなど愛着も持たれてきたが、近年は利用客減で人もまばらだ。

 同団体は、駅舎を管理する町が建て替え方針を示した4年前、「貴重な木造駅舎を残したい」と4人で立ち上がった。田中信一理事長(73)は「人が集まる空間にし、にぎわいを取り戻せないか」とリニューアルを思い立った。

 同団体が改修するのは駅舎にある4部屋の計約86平方メートル。空き部屋となっていた会議室は飲食、物販ができるカフェ「ぽっぽ茶屋ほっとむら」とし、世代間交流などが楽しめるようにする。また、隣接する待合室と行き来がしやすいよう敷居の段差をなくし、2部屋の壁に木板を張ることで温かみのあるレトロな雰囲気を出すという。湯沸室は厨房(ちゅうぼう)、和室は小会議室に改修。このほか、共用だったトイレは町が男女別にするという。

 目標額は100万円で、10月29日まで募っている。支援はCFサイト「レディーフォー」から。1万円、3万円、5万円、8万円があり、リターン(返礼品)に地元特産の福井梅や米を用意している。

 田中理事長は「十村駅が50年、100年と歴史が続けばうれしい」と話していた。同法人ではカフェを運営してくれる事業者も募集している。問い合わせは田中理事長=電話090(7084)9920。

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