美浜、若狭両町にまたがるレインボーライン山頂公園を案内し、谷本知事(右)に三方五湖の魅力を説明する杉本知事=15日

 福井県の杉本達治知事と石川県の谷本正憲知事が15日、福井県美浜、若狭両町にまたがるレインボーライン山頂公園で懇談した。2024年春の北陸新幹線敦賀開業やアフターコロナに向け、連携して広域観光誘客を推進していくことを確認した。修学旅行誘致につなげる周遊ルートのPRや広域観光ガイドブック発行など両知事から具体的な提案があり、協力して取り組むことを申し合わせた。

 杉本知事は「新型コロナウイルスのワクチン接種が進めば国内観光やインバウンドが再開する。きょうの懇談がコロナから立ち直るきっかけになれば」とあいさつした。新幹線敦賀開業に向け、山頂公園をはじめ県内各地で観光資源の磨き上げを進めていると説明。都市部からの修学旅行誘致に向けた周遊ルートの共同PRや、11月に大阪府で開かれる国内最大級の観光イベント「ツーリズムEXPOジャパン」への北陸3県共同の出展などを提案した。

 谷本知事は「当面は敦賀が新幹線の玄関口になる。関西から来たお客に満足してもらい北陸へ誘導する仕掛けづくりが大事」とし、北陸3県中心の広域観光ガイドブック発行へ来年度から作業を進めることを提案した。修学旅行誘致では、懇談に先立ち視察した若狭町の県年縞(ねんこう)博物館などが受け皿になると語った。

 開業が1年遅れた新幹線に関しては、23年度末までの確実な開業と、同年度当初の敦賀以西着工と1日も早い全線開通を国などに要請していくことを確認。新幹線と特急の乗り換えが必要となる敦賀駅については、デジタルサイネージやプロジェクションマッピングの活用など乗り換えを楽しむ仕掛けづくりなどをJRに要請していくとした。

 並行在来線については、事故や災害時に両県の第三セクター会社が協力し合うための協議を始めることで合意。県境をまたぐ利用促進に向けた周遊切符やイベントなどの具体策を探る検討チームも設置する。

 両県のアンテナショップが連携し首都圏でPRを強化していくことも決めた。

 両県知事の懇談会は年1回の開催で、今回が22回目。

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