日本海を望む段々畑で黄色く色づいた東浦みかん=20日、敦賀市元比田

 敦賀市特産の「東浦みかん」のミカン狩り(福井新聞社後援)が20日、同市東浦地区の観光ミカン園で始まった。今年は豊作で味も上々といい、園主の一人は「しっかりとした甘酸っぱさがあり、味も濃い。より多くの人に東浦みかんを楽しんでほしい」とアピールしている。

 江戸時代に同地区で栽培が始まったと伝わる東浦みかんは、石垣の段々畑で潮風を浴びながら育つ。明治期には敦賀港からロシアのウラジオストクに輸出していたとされ、観光ミカン園は1970年代に開設された。

 爽快な酸味と甘味が調和したコクのある味が特長。近年は、菓子やビール、ポン酢、アロマなど、東浦ミカンを使った商品も増えている。

 現在、観光ミカン園は同市元比田と大比田の農家8軒が運営。50年以上栽培している園主、下野千代子さん(86)=元比田=の畑には、約250本のミカンの木が並ぶ。春先の肥料まきに始まり、夏の枝切りや摘果など、今年も手間を惜しまなかったという。下野さんは「今年は豊作で良かった。お客さんの顔を思い浮かべながら丁寧に育ててきた」と笑顔で話した。完熟になるのは11月初旬の見通し。

 また、ミカン狩りのこつについて「黄色に色づいた皮の軟らかい実を両手でつかみ、回転させながら茎からもぎ取る」と説明した。

 観光ミカン園は11月末まで。同市大比田や元比田の国道8号沿いに設置したテントで受け付けている。大人千円、子供700円。問い合わせや予約はJA敦賀美方=電話0770(22)2500。

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