• 「熊川トレイル」の一部が完成し、熊川城の歴史を聞いたり、デッキからの景色を楽しんだりする住民ら=3日、若狭町熊川
  • 一つ目の「張出郭デッキ」から
  • 樹齢250年以上の巨木を間近に楽しめる二つ目の「白樫デッキ」
  • 若狭の雄大な自然を堪能できる三つ目の「主郭展望デッキ」
「熊川トレイル」の一部が完成し、熊川城の歴史を聞いたり、デッキからの景色を楽しんだりする住民ら=3日、若狭町熊川

 福井県若狭町の熊川宿から若狭駒ケ岳(標高780メートル)につながる「熊川トレイル」のうち、登山口から熊川城跡(標高185メートル)までの412メートルが完成した。三つのデッキができ熊川宿の歴史的な町並みや豊かな自然が望めるほか、整備された道中で熊川城の遺構を確認できる。3日、お披露目を兼ねた観光ガイド研修会があり、住民や事業者らが魅力を学んだ。

 熊川トレイルは町が整備を進める若狭トレイル構想の一部で、全長約11キロあり2022年度完成予定。熊川宿を訪れた観光客に若狭の歴史や自然に親しんでもらい、滞在時間を延ばす狙いがある。熊川城は南北朝時代に沼田氏によって築城された山城で、敵の侵入を防ぐ郭や堀が残っている。

 研修会は宿内の事業者らが観光客に魅力を伝えられるよう町などが企画した。飲食店経営者ら約30人が参加し、整備された階段や手すり、道しるべや案内板などを確認。入り口から約100メートル地点の「張出郭(はりだしかく)デッキ」に設けられたカウンターテーブルからは、今後用意されるいすに座り宿場の町並みを見ながら飲食を楽しめることを確かめた。このほか、樹齢250年以上のシラカシ、河内川ダムの堤体がそれぞれ楽しめるデッキも見て回り、参加者は雄大な景色を楽しんでいた。

 若狭三方縄文博物館の永江寿夫館長による熊川城の説明もあり、放射状に広がる「五条の畝堀(うねぼり)」や七つ連なった「中段郭」などに理解を深めた。宿内で宿泊業などを営むデキタの竹村理衣さん(38)は「景色がきれい。お客さんに朝の散歩ルートとしてお勧めしたい」と話していた。

 町は本年度、道の駅「若狭熊川宿」に物販イベントが開催できるトレイルゲートウェイ広場なども整備予定。担当者は「熊川宿の新たな観光名所になればうれしい」と話していた。

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