• 美しい山並みと、小浜湾や若狭湾が遠望できる頭巾山山頂からの眺望
美しい山並みと、小浜湾や若狭湾が遠望できる頭巾山山頂からの眺望

 福井県おおい町は2日、同町名田庄地域を周回する約100キロのロングトレイルルートを3年かけて整備すると発表した。現在ある山道の障害物を取り除き眺望を確保するほか、案内板やマップ作りに取りかかり、本年度は約20キロを整備する。新型コロナ禍でアウトドアブームの中、二つの国定公園に囲まれ、尾根伝いを歩く自然豊かなルートを発信し誘客につなげる。

 同日開かれた定例会見で中塚寛町長が明らかにした。ロングトレイルとは歩く旅を楽しむための道のこと。登頂を目的とする登山と違い、登山道や散策路、車道を歩きながら地域の自然や歴史、文化に触れることが魅力となっている。

 整備を検討しているのは名田庄地域の外周で、大飯地域、小浜市、京都府、滋賀県との境を歩き、ルート上で最高峰の頭巾山(標高871メートル)をはじめ八ケ峰などを巡る。北側に若狭湾国定公園があり、南側は京都丹波高原国定公園に接している。

 山中のメインルートと、麓とメインルートを結ぶアプローチルートを計約100キロ整備する。本年度は専門家に7月にも現地調査に入ってもらいルートを設定。流星館や八ケ峰家族旅行村といった地元の宿泊施設と関連付けたアプローチルートも検討する。ルート沿いの案内板やスマートフォンでルートを検索できるデジタルマップ作りに着手するほか、広報にも取り組む。

 頭巾山と八ケ峰を結ぶルートは、町内だけでなく京阪神の登山者が多く訪れているという。中塚町長は「見晴らしを良くすることで日本海が眺望できる。広くPRして誘客につなげ観光振興を図りたい」と述べた。同町成海のうみんぴあ大飯エリアに来春オープンする複合商業施設「シーシーパーク」とも連携し、町内周遊観光にも結びつけたいとした。

 町は6月の一般会計補正予算案に事業費約1100万円を計上。4日に開会する定例町会に提案する。

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