• スポーツカーなどがずらりと並ぶレインボーラインの第1駐車場
  • 第1駐車場の売店で販売している「峠ステッカー」
スポーツカーなどがずらりと並ぶレインボーラインの第1駐車場

 福井県の美浜、若狭両町にまたがる有料道路三方五湖レインボーラインが車好きの“聖地”として人気を集めている。コロナ禍で密を避ける人が増えているほか、会員制交流サイト(SNS)で人気の「峠ステッカー」の販売が始まったことなどが要因。訪れた人は「海も湖もあり走っていて気持ちいい」と話している。

 レインボーラインは県道路公社が維持・管理する有料道路で1968年に開通した。山頂公園の運営会社レインボーラインの石田靖彦社長によると、2010年度以降の乗用車での有料道路利用台数は5~6万台で推移してきたが、コロナ禍の20年度は8万台に急増。山頂公園のリニューアルオープンで、レインボーライン一帯の来場者数も上昇傾向にあり、19、20年度はそれぞれ37万人を突破した。石田社長は「コロナ禍でバスツアーが減ったことも要因。1人や家族で来る人が増えた」と話す。

 さらに、埼玉県のデザイナー野口浩之さんが手掛ける「ジャパン峠プロジェクト」に県内で初めて選ばれたことも人気の理由だ。5月8日に関連商品「峠ステッカー」の販売を第1駐車場の売店で始めたところ、初日で130枚以上売り上げたという。

 いろは坂(栃木)や秋名山(群馬)など全国に60種類以上あり、全ステッカーを集めるマニアも多いという。SNSでは峠を走った証しになるとして「思い出ができた」「御朱印よりハマりそう」と話題だ。

 8日に足回りをチューニングした愛車で訪れた常田幸子さん(敦賀市)は2、3年前から峠ステッカーを収集。ついに地元が選ばれたと購入し「自分の運転で来るのは初めてだけど、カーブが多く走り応えがあり、景色もきれいだった」と喜んでいた。その後、同じ車種に乗って来た初対面の車好きと意気投合、2台を並べた写真をSNSに投稿していた。

 本年度は第1駐車場に新たなレストラン棟やトイレ棟を整備する予定。石田社長は「さらに利便性が高まる。より多くの人が来てくれたらうれしい」と話していた。

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