2年ぶりに海開きする水晶浜海水浴場=5月25日、福井県美浜町竹波

 福井県美浜町の水晶浜海水浴場などを管理する竹波区は、2年ぶりに7月3日に海開きする方針を固めた。2020年は新型コロナウイルスの影響で中止したが、砂浜の維持管理費となる駐車場代を確保するため開設は必要と判断。砂浜の清掃などに当たる地元高齢者がワクチン接種できるめども立ったとしている。今後、コロナ感染拡大防止に向けた具体的な取り組みを協議する。

 若狭美浜観光協会によると、美浜町内には海水浴場が7カ所あり、20年夏はいずれも海開きを中止した。今夏の開設方針を固めているのは竹波区の水晶浜と竹波海水浴場のみ。残る五つのうち、丹生海水浴場は開設せず、他は検討中という。6月18日の夏季観光客受け入れ対策会議までに判断が出そろう見込みだ。

 竹波区では1月から地区や観光協会、町などと開設に向けた協議を重ねてきた。5月16日に開かれた会議で水晶浜の浜茶屋4軒のうち3軒が開店を決めたため、本格的な準備を始めたという。

 同区の男性区長(61)によると、20年夏は砂浜のごみ収集などに当たる住民に高齢者が多く、コロナ感染を懸念する声が多かったため海開きを中止した。一方で、駐車場代などの収入がなくなり、毎年行っている砂浜の清掃や砂浜でのキャンプなどを防ぐパトロールの人件費を賄えず苦労したという。区長は「2年連続で中止すれば観光客に忘れられる心配もある。水晶浜の今後を思えば開設するのが良いと決まった」と話す。

 竹波区は、感染防止を呼び掛ける看板の設置やシャワーの定期的な消毒、密を避けるよう呼び掛ける人を配置するなどの対策を講じる予定で、引き続き協議を重ね内容を詰めるという。区長は「コロナの不安はあるが、楽しみにしてくれている人もいる。感染対策をしっかり講じ万全を期したい」と話していた。

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