• 住民や観光客が気軽に集える「GOSHOEN」として改修された旧古河屋別邸=19日、小浜市北塩屋
  • 住民や観光客が気軽に集える「GOSHOEN」として改修された旧古河屋別邸=19日、小浜市北塩屋
  • 飲み物や焼き菓子を提供するコーヒースタンド
  • 若狭塗箸の販売
  • ワークショップやコワーキングに使用できる「みんなの図書館」
  • 住民や観光客が気軽に集える「GOSHOEN」として改修された旧古河屋別邸=19日、小浜市北塩屋
住民や観光客が気軽に集える「GOSHOEN」として改修された旧古河屋別邸=19日、小浜市北塩屋

 福井県小浜市北塩屋の県指定有形文化財「旧古河屋(ふるかわや)別邸(通称・護松園(ごしょうえん))」が改修され、憩いの場「GOSHOEN」として25日オープンする。カフェやコワーキングスペースのほか若狭塗箸の販売も備えた文化財を利活用した新たな拠点として生まれ変わる。

 護松園は、江戸時代に小浜で北前船の船主として活躍した古河屋が、藩主などの賓客を迎えるため1815年に建築した迎賓館。延べ床面積約350平方メートルの木造2階建ての数寄屋(すきや)造りで、庭を広く見せるため、縁の角にあるべき柱を取り除いているのが特徴。1998年に建物、庭園とも県指定文化財となった。

 これまで所有者の事情により、期間限定の特別公開のみ実施されてきた。地域住民らが気軽に交流できる場所にしようと、昨年5月から同園を所有、管理している若狭塗箸製造卸会社「マツ勘」(同市北塩屋)が改修を計画。国などの補助を受けて着手、改修の完了した部分から利用を開始する。

 客間は利用者が自由にくつろげる「みんなのリビング」として生まれ変わった。コーヒースタンドで販売する飲み物や焼き菓子を食べながら、家族のだんらんや地域住民との交流を楽しむことができる。

 控えの間はワークショップやコワーキングに使用できる「みんなの図書館」として再生。北前船や若狭地域に関する本など約350冊をそろえ、フリーWi―Fi(ワイファイ)、座席8席を完備している。4人以上でレンタルすることもでき、利用料金は1人あたり1時間300円となっている。そのほか、入り口付近に同社の若狭塗箸を販売するスペースも用意した。

 今後は北前船の歴史などを紹介するギャラリースペースや庭の改修を進め、来年9月ごろに完全開業を予定している。松本啓典社長(35)は「港町の伝統の名残を感じながら、地域住民らが思い思いにくつろいでもらえればうれしい」と話していた。

 入場無料。開館時間は午前10時~午後5時(最終入場午後4時半)で水・木曜定休。5月中は休まず開館する。

(※福井新聞社提供。無断転載を禁止します。記事に関するお問い合わせは福井新聞社へ。)