• 運搬用の水槽に入れられるトラフグの稚魚=18日、小浜市の県栽培漁業センター
  • トラフグの稚魚をバケツですくう職員=18日、小浜市の県栽培漁業センター
  • 出荷される7センチサイズの稚魚
運搬用の水槽に入れられるトラフグの稚魚=18日、小浜市の県栽培漁業センター

 福井県内で唯一、フグの稚魚を育成している県栽培漁業センター(小浜市堅海)で18日、トラフグの稚魚の出荷が始まった。6月中旬にかけ約7万匹を嶺南4市町の14養殖業者に出荷する。約1年半後に冬の味覚「若狭ふぐ」として提供される。

 養殖漁業振興の一環として、同センターが1999年度から稚魚を育成している。今年1月下旬に若狭湾の天然フグや養殖フグから採卵し、2月上旬にふ化させた。7センチサイズ(8グラム)約6万匹、10センチサイズ(20グラム)約1万匹を育てた。同市、敦賀市、若狭町、高浜町の養殖業者に出荷する。

 この日は、高浜町日引地区の養殖業者に7センチの稚魚約1万2千匹を出荷した。職員約10人が種苗生産棟内の水槽からバケツで稚魚をすくい、専用の活魚車に入れて搬送した。海上のいけすで重さ800グラム~1キロ以上に成長させ、来年11月ごろから嶺南の民宿や関西の飲食店などで消費者に提供される。

 同センターによると、今年のフグは例年に比べエサの食いが良く、丸々と太っているという。若狭ふぐの飼育を担当する北山和也さん(33)は「今日出荷したフグたちは1、2年後にお客さんに出される。そのころには新型コロナも落ち着き、また若狭地域にフグを食べにお客さんが来てくれることを願っている」と話していた。

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