• 熊川宿の古民家を利活用したデキタの宿「ひばり」=16日、若狭町熊川
  • 熊川宿の古民家をリフォームし、2020年1月にオープンした宿「ほたる」=19日、若狭町熊川
熊川宿の古民家を利活用したデキタの宿「ひばり」=16日、若狭町熊川

 重要伝統的建造物群保存地区に選ばれている福井県若狭町熊川の熊川宿で、古民家を利活用した宿が人気を集めている。古材を多く残した優雅な内装を楽しめるほか、1棟貸しのためコロナ禍でも安心して利用できることがメリットという。5月14日に2棟目がオープン予定で、事業を手掛けるデキタ(本社同町熊川)は「空き家を減らし、宿場町の町並み保全にも役立てたい」としている。

 施設開発などを手掛けるデキタは2018年に東京から拠点を熊川宿に移し、古民家を改修したシェアオフィス「菱屋」を開設。熊川宿内の空き家数を減らすなどにぎわい創出につなげてきた。

 宿泊事業は「八百(やお)熊川」と題し、20年1月に1棟目となる「ほたる」をオープン。築118年の民家を改築し、古材を生かしつつキッチンや風呂、トイレを整備。新型コロナウイルスの流行当初はつまずいたが、1日1組限定のため「人に会わないので安心」と人気が広がっているという。時岡壮太社長(40)=おおい町出身=は「コロナ疲れを癒やそうと連泊する人もおり、ゆったり滞在してもらえている」と話す。

 2棟目は、文化財を生かした観光拠点整備事業を対象とする文化庁の補助を受け約3カ月かけてリフォーム。築約110年の2階建てで、建物を左右に分け二つの宿とした。「ひばり」は最大5人、「つぐみ」は最大3人が利用でき、ともに1棟目で人気だったキッチンスペースを広げた。

 内装は巨大なはりや柱をむき出しにしたほか、壁は宿内の家屋解体工事で出た土壁を再利用しており、温かみのある空間となっている。

 26日、県の緊急事態宣言明けの5月14日以降の宿泊予約を開始した。予約時に伝えれば、住民の手料理を夕食で味わうこともできるという。時岡社長は「日常とは違う雰囲気を味わってほしい」と話していた。

 利用料はほたるが1万6千円から、ひばり・つぐみは1万8千円から。インスタグラム(八百熊川で検索)から予約できる。

 問い合わせはデキタ=電話0770(62)1777。

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