升目状に咲き誇る色とりどりのシバザクラ=福井県高浜町横津海

 福井県高浜町横津海とおおい町佐分利地区でシバザクラが見頃を迎えている。ピンクや白、薄紫と色とりどりの花があぜ道や農地に咲き誇り、里山は春満開となっている。どちらも例年より10日ほど早く咲き始め、4月いっぱい見頃が続きそう。

 高浜町横津海では地元住民でつくる「かじか会」「野良クラブ」がシバザクラの植栽と保全に取り組む。景観向上のため2011年から植え始め、今年は昨年より1万株多い約9万株が満開となった。水田のあぜ、川ののり面など広範囲に植栽され、くっきりと升目状に植えられた一角がひときわ人目を引いている。

 訪れた人たちはカメラを片手にのんびりと歩き、シバザクラの田園風景を満喫していた。敦賀市から夫婦で訪れた女性(70)は「友人のSNS(会員制交流サイト)で知って初めて来たが、こんなにたくさん咲いているなんて」とカメラを構え何度もシャッターを切っていた。同クラブの稲生文吉会長(74)は「3密にならないよう気をつけながら楽しんでほしい」としている。

 おおい町では佐分利地区を中心に見頃を迎えている。同地区の岡安では、国の多面的機能支払交付金を活用して防草シートをはる一方で、みんなに楽しんでもらおうと植栽を始め8年目。約3万株が棚田のあぜやのり面を彩っている。岡安農村環境向上委員会の下防和明委員長(70)は「今年はそろそろピーク。ゴールデンウイークまでもってほしい」と話している。

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