厳かに浦安の舞を奉納する地元の女子生徒=29日、小浜市下田の加茂神社

 小浜市下田の加茂神社の例祭が29日、同神社で営まれた。五穀豊穣(ほうじょう)を祈り地元の女子中高生が浦安の舞を厳かに奉納。健やかな成長を願う「五歳児詣(まい)り」では、子どもが振り袖などかわいらしい晴れ着姿で登場した。下田区の神楽も奉納されたほか、赤と青の面の夜叉(やせ)が暴れ回り、集落は活気に包まれた。

 同神社は征夷大将軍、坂上田村麻呂が通りかかった際、神のお告げで創建されたと伝わり、1200年以上の歴史を持つ。中名田地区の上田、下田、和多田の3区が氏子を務め、毎年持ち回りで出し物を奉納している。

 浦安の舞は、地元の女子中高生5人が舞手を務め、午前と午後に1回ずつ、4人が奉納。扇で顔を隠したり、ゆっくりと体の向きを変えたりして静かに舞った。片手に持った鈴の付いた剣を振るたびに「しゃん」と音が鳴り、境内は神聖な雰囲気に包まれた。

 五歳児詣りでは、子どもが玉串を神社にささげた。初々しい晴れ着姿が注目を集め、カメラに収める人だかりができた。神楽に先立ち赤夜叉、青夜叉が登場。耳まで裂けた口とぎらぎらした目玉、角という姿で、子どもたちはおびえて逃げ惑った。一方で夜叉は厄を払う役割があり、親は泣き叫ぶ子をなだめて、頭を小突いてもらっていた。

 神楽奉納では、男衆3人が笛の音に合わせて身をかがめたり足を振り上げたり、独特なしぐさでぐるぐると回り、太鼓を順にたたいた。

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