• 刺し身や煮付け、唐揚げなど、旅館などで提供される「若狭まはた」料理=小浜市阿納の「海の宿 ひこ荘」
  • 約1キロサイズの「若狭まはた」
  • 「若狭まはた」をさばく濱本彦幸さん=2月18日、小浜市阿納の「海の宿 ひこ荘」
  • 若狭まはたの皮を使った酢の物
  • 刺し身
刺し身や煮付け、唐揚げなど、旅館などで提供される「若狭まはた」料理=小浜市阿納の「海の宿 ひこ荘」

 福井県と県海水養魚協会がブランド化を進める高級魚「マハタ」の知名度アップへ、2月から若狭、小浜、高浜の3市町の漁家民宿など52軒が料理を提供している。これまでの10軒程度から一気に拡大。県民の県内宿泊旅行代金を割り引く「ふくいdeお得キャンペーン」(2月17日~3月30日の宿泊分が対象)に合わせ「県民にまずマハタの存在とおいしさを知ってほしい」とアピールしている。

 県と、海面養殖漁業者39人でつくる同協会が、2015年から県外産稚魚を使い試験養殖。現在、敦賀を含めた4市町12業者で養殖され「若狭まはた」として売り出している。講習会などを通じて、自前で養殖していない民宿、旅館の関心が徐々に高まり、それに応じた供給体制も整い始め、提供箇所が一気に増えた。

 県は県産稚魚生産に力を入れる。県栽培漁業センター(小浜市)に19年末に専用施設を整備し、20年度から生産を本格化。1年半で食用サイズに成長するため、昨年5月に各養殖業者に出荷された“純県産1期生”が今夏ごろから各宿で味わえる。

 白身の上品な味が特長。小浜市阿納の民宿「海の宿 ひこ荘」(濱本彦幸さん)でこのほど、関係者向けに試食会が開かれ、鍋、刺し身、すし、煮付け、唐揚げ、お吸い物などが紹介された。

 刺し身はこりこりと歯ごたえがあり、煮付けも身がぷりっとしておいしい。「脂がのっている割には味は淡泊」と女将の恭子さん(61)。若狭ふぐ目当ての宿泊客に提供すると「マハタの名前は知らないが、刺し身、煮付けは『おいしい』と言ってくれます」。若狭ふぐに次ぐブランドとして宿泊客らにPRしていきたいという。

 自身の料理旅館でマハタを提供し、養殖も手掛ける同協会の山本博史会長(50)は「マハタを1年中安定して食べてもらえるように大きく育てていきたい」と話していた。

 52カ所は県水産課のホームページで紹介している。各宿へ事前の問い合わせが必要。

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