• 熊川宿の古い町並みを散策するモニターたち=昨年12月6日、若狭町熊川
  • 「清右ヱ門」に立ち寄り一服するモニター=小浜市遠敷
  • 「清右ヱ門」前で記念撮影するモニター一行=7日、小浜市遠敷
  • 「清右ヱ門」を出発するモニター一行=6日、小浜市遠敷
  • 熊川宿の古い町並みを散策するモニターたち=昨年12月6日、若狭町熊川
  • 「清右ヱ門」で一服するモニター一行=7日、小浜市遠敷
熊川宿の古い町並みを散策するモニターたち=昨年12月6日、若狭町熊川

 古道を観光しながら走る自転車ツアーの商品化を模索するNPO法人「全国街道交流会議」(事務局福岡市)は、福井県小浜と京都をつなぐ鯖街道のコース化に取り組んでいる。実走調査を経て、国内外のモニターを招いた約80キロのデモンストレーションサイクリングを実施し、魅力と手応えを確認。一方でガイドの育成など今後の課題も見えてきたという。

 県や嶺南の各市町が会員となっている同NPOは、観光の新たな切り口として、旧街道の自転車旅に注目。昨年11月に研究会を立ち上げ、日本遺産の鯖街道をモデルケースにしようとコースづくりを進めている。同月に1泊2日の日程で、小浜市を出発し若狭町の熊川宿を経由して京都市に向かう鯖街道の一つ「若狭街道」をたどり、ルートを試作した。

 昨年12月6日には同街道を走るイベントを開催。国内外で自転車ツアーを商品化しガイドなどを務めるモニターと小浜市職員3人の計12人が参加した。

 一行は京都市を午前7時に出発。観光が目的のためスピードは抑え、途中で自転車を降りて街道ならではの古い町並みを散策した。若狭町の道の駅「若狭熊川宿」と瓜割の滝に立ち寄り、小浜市遠敷の古民家「ふるさと茶屋 清右ヱ門」ではお茶のもてなしを受けた。午後4時半に同市広峰の市鯖街道ミュージアムに到着した。

 長野県で自転車ツアーのガイドを務める小口良平さん(40)=同県辰野町=は昨年12月のデモンストレーションを振り返り、「自然の中を走るのとは違い、街道という人の表情、生活に触れられるコースは新鮮だった。街道のストーリー性をもっと打ち出せば一層魅力的になる。食文化も見えてくると面白い」と話した。コースマップ、自転車スタンドの整備に加え、「サイクリストを快く迎えてくれる意識醸成も大切」と指摘した。

 小浜市人口増未来創造課の佐藤善一グループリーダー(46)は「鯖街道の自転車旅から、市内の日本遺産を巡る旅へと誘導できれば、小浜が旅の目的地となりうる」としてNPOとの連携を目指す考え。同NPOの担当者は「地元ガイドの育成が課題。旅行会社などに売り込み、ガイドが仕事として成立するぐらい鯖街道の自転車旅を定着させていく必要がある」と訴えた。

 同NPOは2月中に京都市内で報告会を開く。

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