• 製造の最盛期を迎えた豆らくがん=19日、敦賀市相生町の紅屋
  • 製造の最盛期を迎えた豆らくがん=19日、敦賀市相生町の紅屋
  • お多福の形が特徴的な豆らくがん
製造の最盛期を迎えた豆らくがん=19日、敦賀市相生町の紅屋

 節分を前に、福井県敦賀市内の菓子店で伝統菓子「豆らくがん」の製造が最盛期を迎えている。敦賀を代表するお多福の形をした縁起物の菓子で、同市相生町の老舗「紅屋」では19日、香ばしい匂いが漂う中、職人らが作業に当たっていた。

 同店によると、江戸末期に江戸でらくがんの製法を学んだ人が敦賀に帰郷して作り始めたと伝わる。大豆とお多福の組み合わせは気比神宮の節分祭にちなんでいるといい、香ばしい風味と素朴な甘みが特長だ。現在、市内の複数の菓子店などで製造している。

 需要が最も高まるのは節分前で、紅屋では1月下旬から2月にかけて通常の20倍となる約4千個を作る予定。粗びきした国産大豆と砂糖を混ぜた生地を手作業で型に押して成形し、乾燥した後に焼き上げる。職人らが大量のらくがんの成形や乾燥作業に追われていた。

 一般的に豆らくがんは独特の硬さが特徴だが、同店は味や風味を残しつつ、さくさくした食感に仕上げているという。すでに県内外から多数の予約注文を受けており、代表の田結(たゆ)知枝子さん(71)は「食べた人が幸せになるよう心を込めている。敦賀の名産だからこそ、これからも大切に守っていきたい」と話している。

 水曜定休、6個入り720円(税抜き)。問い合わせは同店=電話0770(22)0361。

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