• いかだからクレーンで水揚げされる若狭かき=8日、小浜市甲ケ崎沖合の小浜湾
  • ロープに付着した若狭かきを、機械で取り外す作業=8日、小浜市甲ケ崎
  • いかだから水揚げされる若狭かき=8日、小浜市甲ケ崎沖合の小浜湾
  • 適度に身が締まり、ぷりっとした若狭かき=8日、小浜市甲ケ崎
  • 若狭かきの表面に付着したフジツボなどを取り除く中島さん(右)ら=8日、小浜市甲ケ崎
  • 小屋にうずたかく積まれた若狭かき。表面のフジツボなどを刃物で取り除く作業が行われ、貝殻の表面を削るカンカンという音が響く=8日、小浜市甲ケ崎
いかだからクレーンで水揚げされる若狭かき=8日、小浜市甲ケ崎沖合の小浜湾

 福井県小浜市内外海地区の小浜湾で養殖されている冬の味覚「若狭かき」の出荷が本格化し、養殖業者は連日作業に追われている。寒くなるにつれて一層ぷりっと身が引き締まり、「今年は良く育った」と太鼓判を押す。数も甘みも上々で、嶺北や県外から注文が相次いでいる。

 市内の甲ケ崎、仏谷などの十数軒が養殖している。甲ケ崎で約40年、若狭かきを育てている中島黎司さん(88)によると、山に囲まれた小浜湾には養分やきれいな水が流れ込み、餌が豊富で成長が速い。2年以上かけて育てる産地もあるが、小浜湾では1年間で食べられるサイズに育つ。今年は、貝殻に付着して生育に影響を与えるホヤなどが少なく、順調に大きくなった。

 若狭かきは、湾内に浮かべたいかだから、ロープにつり下げて育てている。8日は水揚げし、専用の機械でロープから取り外し、小屋に移して家族3人で作業。刃渡り9センチほどの「貝掃除出刃(そうじでば)」で、貝殻の表面を「カンカン」とリズムよくたたき、付着したフジツボやサクラガイ、ホヤを取り除いた。

 今季は、昨季より約500キロ多い2500キロを出荷できる見込み。年末から2月にかけて水温が下がると、さらに身が締まるという。中島さんは「海のものやで、なかなか機械で作るようにはいかんけど、今年はいいね」とうれしそう。「焼いたり、蒸したりして食べるのが一番おいしい。食べると口の中にじんわりと甘さが広がる。旬の味を楽しんでほしい」と話している。

 中島さんの養殖場では、殻付きで1キロ700円で販売している。出荷は来年4月中旬まで続く見込み。問い合わせ、注文は中島さん=電話0770(53)0797。

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