青竹で湖面をたたき、魚を網へ追い込む漁師たち=12月2日、福井県若狭町の三方湖

 福井県若狭町の三方湖で400年以上続くとされる伝統の「たたき網漁」が12月2日、始まった。漁師が青竹で湖面を打ちつける音が寒空の下に響き、冬の訪れを感じさせた。

 たたき網漁は、水温が低下し動きが鈍った魚を驚かせ、さし網に追い込む漁法。地元の方言で「かち網漁」と呼ばれ例年、若狭町鳥浜漁協が翌年3月末まで行う。

 13人が8隻に分乗し出漁。長さ4~5メートルの竹を振り下ろして音や水しぶきを立て、全長160メートルにわたって仕掛けた網に追い込んでいった。

 60センチ以上のコイや45センチほどのフナなど計約160匹が次々と網に掛かった。同漁協の田辺喜代春組合長(69)は「コイが豊漁で、幸先の良いスタート。脂の乗った魚を多くの人に届けたい」と話していた。

 コイやフナは町内の旅館や料理店で刺し身や煮付けにして提供される。

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