• 「寒さが増すほど甘み、粘りも増す」と話す和代さん=26日、小浜市谷田部
  • 白根の部分がぐっと曲がった谷田部ねぎ。和代さんは「寒さが増すほど粘りも増す」とPRする=小浜市谷田部
  • 白い部分がぐっと曲がった谷田部ねぎ。和代さんは「寒さが増すほど粘りも増す」と話す=26日、小浜市谷田部
  • 根元がぐっと曲がった谷田部ねぎ=26日、小浜市谷田部
「寒さが増すほど甘み、粘りも増す」と話す和代さん=26日、小浜市谷田部

 福井県小浜市谷田部の伝統野菜「谷田部ねぎ」の出荷が始まっている。白根の部分が釣り針状に大きく曲がった姿が特徴で、生育は今季も順調。寒さに負けずに収穫に励む生産者は「背丈(大きさ)があり、姿も美しい。作柄も上々」と胸を張りアピールしている。

 ルーツは京野菜の「九条ねぎ」といわれ、谷田部では明治初期には栽培されていたとされている。農林水産物や食品をブランドとして保護する農林水産省の「地理的表示保護制度(GI)」に2016年に登録されている。

 谷田部ねぎ生産組合(13軒)は約3ヘクタールで栽培。昨年は天候不良で不作だったが、今年は生育が良く、11月1日から出荷している。

 9、10月に種をまき、2度植え替えて育てる。2度目にあえて斜めに植え、土に埋まっていない部分は真っすぐ空に向かって育つため、白根の部分が大きく曲がり、独特の甘みを蓄える。寒さが厳しくなるほど甘み、粘りが増すという。

 池田良光組合長(63)は「こんなに早く出荷を始められたのは数年ぶり。夏場は猛暑だったが、7月にたくさん雨が降ったため、うまく育ったのでは」と話す。長さが約80センチになり、そのうち白根が10センチ以上なら出荷できる。「大きさも太さもそろって、今年はいけそうや」と期待する。

 お勧めの食べ方は「煮炊きに適したネギなので、魚と煮たり鍋にしたりして楽しんで」と池田さん。ぬたにしてもおいしいという。

 妻の和代さん(61)はネギが嫌いだったが、谷田部に嫁入りして食べられるようになった。「ネギ特有の臭みが少なく、今では大好き。キャベツの代わりに細かく刻んでお好み焼きにすると、ネギが嫌いな子どもでも食べられる」と話す。

 来年4月半ばまで出荷を続けたいといい、合計2トン超を見込んでいる。市内のスーパーで販売するほか、飲食店などにも出荷している。

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