• ボタンの花のように盛り付けられたイノシシ肉=16日、おおい町名田庄久坂の新佐
  • ぼたん鍋の材料となるシシ肉と野菜
  • 赤い肉と白い脂の鮮やかなコントラストが食欲をそそるイノシシ肉
  • イノシシを解体し切り分ける栗原正夫さん=16日、おおい町名田庄久坂の新佐
ボタンの花のように盛り付けられたイノシシ肉=16日、おおい町名田庄久坂の新佐

 11月に入り県内のわな猟、銃猟が解禁され、福井県おおい町名田庄地区の冬の名物、ぼたん鍋の季節が到来。地元の料理旅館には山の恵みを食べて温まろうと、ファンからの予約が相次いでいる。鮮やかな赤やピンクの肉が盛り付けられた一皿はボタンの花のよう。肉は軟らかく、脂はあっさり。みそとの相性は抜群だ。

 ぼたん鍋は、イノシシ肉、野菜、キノコをみそやだしで煮込んだもの。盛り付けた肉が花のように見えることから名付けられたといわれる。

 同町名田庄久坂の料理旅館「新佐」は、50年以上前からぼたん鍋を提供している。イノシシは13日から入荷し始めた。今年は餌のドングリが少ないといわれる中、体つきや腹に触ってみて、質のいい肉を吟味。これまでに5頭を購入し、旅館横の加工施設でさばいた後、ぼたん鍋用に1・5ミリほどの厚さにスライス。ボタンの大輪が咲くように皿に盛り付けている。

 同旅館の主人、栗原正夫さん(72)は「シシ肉は臭くて硬いと話す人がいるが、旬の肉はそんなことはない。寒くなるほどうまくなり、冬至(12月22日)前後は一番おいしい。ぜひ味わってみて」とPRしている。同旅館は冬が一番のかき入れ時。ぼたん鍋には熱心なファンがいて、来年の予約も入っているという。

 名田庄地区では新佐を含め料亭やホテルなど計4カ所でぼたん鍋を提供している。問い合わせは町観光協会=電話0770(77)1734。県内のイノシシの狩猟は、銃猟が来年2月15日、わな猟が同3月31日まで。

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