• 古民家の屋根から剥がしたカヤをまとめる参加者ら=17日、おおい町石山
  • 古民家の屋根から木枠やカヤ剥がし、運び出した解体作業=17日、おおい町石山
  • 木枠の内側にあるカヤを剥がし、下ろしていく業者の従業員=17日、おおい町石山
  • 屋根から下ろしたカヤをトラックの荷台に積む参加者=17日、おおい町石山
古民家の屋根から剥がしたカヤをまとめる参加者ら=17日、おおい町石山

 福井県おおい町の有志グループ「グッドモーニング」は17日、地域活性化の拠点として活用するため移築する同町石山の古民家の解体を本格スタートさせた。雨が降る中、メンバー、町内外の一般参加者が解体の手順、かやぶき屋根の構造を学びながら、下ろしたカヤをまとめ、次々と運び出した。今後順次解体を進め、来春に移築工事に着手する。

 古民家は佐分利地区にある木造平屋建て。天明年間(1781~89年)に建てられ、近くにあった石山城主、武藤氏の家老の家屋だった。解体を依頼された建築業岸崎圭薫(よしゆき)さん(42)=同町万願寺=が「築230年の家屋を活用したい」と、仲間に声を掛けグッドモーニングを結成。移築、改修しカフェとして活用する計画を立てている。

 この日は同グループメンバーのほか、地元住民、福井市、小浜市、高浜町から10人が一般参加し、計30人ほどが作業。京都府南丹市美山町のかやぶき屋根工事を専門とする美山茅葺(かやぶき)の中野誠社長から、かやぶき屋根の解体方法について説明を受けた。

 屋根に格子状に組まれた木枠を業者が上から順に取り外し、むき出しになったカヤやすぎの皮を次々と剥がした。バケツリレーをするように下にいるメンバーに手渡していき、板の上を滑らせて地面に下ろした。

 屋根は高さ10メートル以上、幅19メートルと大きい。参加者は、長さが背丈ほどもあるカヤをまとめるのに一苦労。何とかひもで結んで束にし、トラックで運び出した。地元の「佐分利の歴史・文化を学ぶ会」副会長の竹内英紀さん(76)は「歴史のある古民家に触れたくて参加した。古文書が見つかると面白い」と期待を抱きながら作業していた。

 屋根は1週間かけて解体し、その後、家本体も順次解体。来春には同町鹿野のテーマパーク「きのこの森」駐車場への移築工事に着手し、2022年春の完成を目指している。

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